みなさん、こんばんは(^^)
7月に入り、世間は「集団的自衛権」の話題で持ち切りですね。
日本の平和を守るべく…という議論はさておき、「憲法解釈の変更」という名目の実質的な“改憲”がなされてしまった事に、一抹の不安を禁じ得ません。
憲法の神格性が揺らぎかけている今後、日本はどうなるのでしょうか…叫び

さて、今回は主要5助動詞のラスボスこと、shouldについてです。
細かいポイントがいくつもありますので、丁寧に学習して参りましょう♪

【1】shouldの用法
(1) 基本用法
推量(当然):「~なはずである
a) What he said should be true.

(→「彼の言ったことは、(当然)本当であるはずである。」)

意志(義務):「~すべきである
b) She should be more respectful to her parents.

(→「彼女は、もっと両親に敬意を払うべきである。」)

(2) 注意すべき用法
《POINT1》should not”には、「すべきではない」の意味しかない!

mustの時と同様、shouldにおいても否定表現の扱いに注意が必要です。
shouldの否定形“should not”は、②の「義務」用法にしか対応しません!
c) You should not read the book.
(→「あなたは、その本を読むべきではない。」)

では、①の「推量」用法に対応する否定表現といえば…
「ちがいない」のmustと同様「はずがない」のcannotが相当します!
a’’) What he said cannot be true.
(→「彼の言ったことは、本当であるはずがない。」)


【2】that節内のshould
さて、この項目は特に大学入試の文法問題で頻出です。
受験生の方は、一段ギアを上げてご覧ください!!
《POINT2》ある種のthat節内において、便宜的にshouldが入ることがある!
主に以下の2種類のthat節内では、特に意味は持たずともshouldが入ります。

提案要求主張命令などをあらわすthat節内
(動詞“insist, propose, suggest, demand, decide”等に続くthat節)

つまり、「that節内の内容を提案・要求・主張・命令する」という文における用法です!
d) The teacher insisted that he should study harder.
(→「先生は、彼がもっと勉強するよう要求した。」)

判断感情をあらわすthat節内
(“important, impossible, necessary, natural, strange, a pity”等に続くthat節)

つまり、「that節内の内容を○○に思う」という文における用法です!
e) It is a pity that he should have died so young.
(→「彼がそんなに若くして亡くなったことは、残念である。」)
(→「残念なことに、彼は若くして亡くなった。」)


【3】ought to, had betterの用法
(1) 基本用法
ought to ≒ should

こちらは、ほぼshouldと同等に扱うことができます。
a’) What he said ought to be true.
(→「彼の言ったことは、(当然)本当であるはずである。」)

b’) She ought to be more respectful to her parents.
(→「彼女は、もっと両親に敬意を払うべきである。」)

had better:「~した方がよい(~しないとヤバい)
こちらは意志(義務)の用法のみで、shouldやought toよりも強い意味です。
f) You had better leave at once.
(→「すぐに出た方がよい。」)

(2) 注意すべき用法
《POINT3》ought toおよびhad betterの否定形は、notの位置に注意しよう!

どちらも2語からなる表現ですが、notが入る位置が異なるので注意しましょう。
① ought to → ought not to
c’) You ought not to read the book.

(→「あなたは、その本を読むべきではない。」)
注意 ought not toもshould notと同様、「すべきではない」の意味のみです!

② had better → had better not
g) You had better not eat too much.

(→「あまり食べ過ぎない方がよい。」)


shouldは、入試問題でも狙われやすい助動詞の1つです。
1つ1つのポイントを、確実に理解しておきましょう!
では、まとめに入ります。


英文法サプリ ~理解へのトビラ~-【各論20】



■ 次回配信予定
【各論21】「助動詞Ⅴ ~need, dareの用法~」

次回は、使用頻度としてはやや低い2つを扱います。
入試問題における出題もあまり多くはないのですが、正しく理解しておかないと、大きな混乱を招く助動詞でもあります。
ポイントを絞って、効率的にやっつけてしまいましょう!