みなさん、こんばんは(^^)
世間は連日W杯で大盛況ですが、プロ野球交流戦も大詰めを迎えております。
2年振りに巨人がセ・リーグの意地を見せるか、オリックスや交流戦巧者のソフトバンクが逆襲するのか、交流戦優勝の行方にも目が離せません野球

さて、今回は前回に続いて、残りの完了形を順に押さえて参ります。
ポイントは、「現在完了で学んだ考え方を応用するというところです!

【1】過去完了の基本用法
《POINT1》
過去完了形は、「“大昔”→“昔”」のつながりを表す!

つまり、時間軸が現在完了よりもワンテンポ過去にスライドしたと考えましょう。
現在完了が「“昔”→“今”」ならば、過去完了は「“大昔”→“昔”となりますね!
尚、前回お話しした意味の「3本の矢」も同じですので、早速見てみましょう(^^)
その際、「“いつからいつまで”のお話なのか!?」という点にも注目しましょう!

(1) 完了・結果
a) My father had already finished breakfast when I got up.

(→「父は、私が起床した時点で既に朝食を摂り終えていた。」)
サーチ“今日のはじまり”→“私の起床時”」までのつながりを表します。
ひらめき電球 「すでに」という意味の副詞alreadyにも注目しましょう!

(2) 経験
b) That was the most beautiful sight that I had ever seen.

(→「それは、(その時点までに)私が見たことのある中で最も美しい景色であった。」)
サーチ“生まれた時”→“その景色を見た時点”」までのつながりを表します。
ひらめき電球その時までに」という意味の副詞everにも注目しましょう!

(3) 継続
c) He had lived in Hakodate for six years when he moved to Sapporo in 2005.

(→「彼は、2005年に札幌に引っ越すまでに、6年間函館で暮らしていた。」)
サーチ“2005年の6年前(1999年)”→“2005年”」までのつながりを表します。
ひらめき電球状態が継続した期間」を示すfor six yearsにも注目しましょう!

さて、現在完了においては、話題の“終着点”は「今」であることが明確だったので、
話題の“始発点(および話題の期間)”のみに注目すればよかったのですが…
過去完了の場合は、話題の始発点・終着点ともに“過去”であるために、
始発点のみならず、終着点(および話題の期間)にも注目する必要があるのです^^;

尚、過去完了には「3本の矢」の他にもう1つ、大過去と呼ばれる特殊な用法があります。これについては、次回扱うことにします。


【2】未来完了の用法
《POINT2》
未来完了形は、「未来のある時点までに~しているだろう」という“予測”を表す!

こちらも過去完了と同様、現在完了の時間軸をスライドさせて考えてみましょう。

(1) 完了・結果
d) She will have finished her job by tomorrow.

(→「彼女は、明日までには仕事を終えているつもりだ。」)

(2) 経験
e) I will have read this book three times if I read it again.

(→「その本をもう1回読んだら、私はそれを3回読んだことになる。」)

(3) 継続
f) He will have lived here for five years by next April.

(→「来年の4月で、彼はここに5年住んでいることになる。」)

未来完了は現在・過去完了と比較しても、使用される場面は非常に限られており
その用例も非常に特徴的であります。
受験生の皆様においても、上記の基本パターンを押さえておけば大丈夫でしょう!


【3】完了進行形の用法
さて、最後の最後に、とんでもなくゴツいラスボスが登場してきましたね^^;
確かに、見た目は重たい形をしているのですが、実はとてもいいヤツなのです(^^)
《POINT3》完了進行形は、(動作動詞の)継続用法であることを明示してくれる!
そう、普通の完了形の形であると、もちろん文脈にもよりますが、
「3本の矢」とある通り、最大で3通りの意味になる可能性がありますよね!?

但し、この完了進行形の形にしてしまえば、
オレは“継続”だぜ!」と言わんばかりに、その文意を明確にしてくれるのです(^^)

(1) 現在完了進行形
g) He has been playing the piano for three hours.

(→「彼は、3時間ピアノを弾き続けている。」)

(2) 過去完了進行形
h) When she arrived, I had been waiting for two hours.

(→「彼女が到着した時点で、私は2時間待ち続けていた。」)

(3) 未来完了進行形
i) He will have been studying English for three years by next March.

(→「来年の3月で、彼は英語を3年勉強していることになる。」)

注意 但し、各論12でお話ししたように、進行形にしない動詞があったのを覚えていますか??
完了進行形でも同様に、上記の動詞は通例用いられませんので、注意しましょう^^;

さて、完了形に関して、内容盛りだくさんでお送りして参りました。
下記のまとめを参照しながら、じっくりと復習なさってくださいm(_ _)m


【各論14】



■ 次回配信予定
【各論15】「時制Ⅷ ~注意すべき完了形~」

次回は、ここ2回で学習した完了形の基本をもとに、注意すべき用法を扱います。
特に、入試問題で狙われやすいポイントを重点的に説明しますので、必見です!
次回の更新までに、今週2回分の内容を確実に復習しておきましょう。