みなさん、こんばんは(^^)
今週末札幌ではYOSAKOIソーラン祭りが開催され、多くの方で賑わっています。
先週末から今週前半にかけての猛暑は影を潜め、涼しい週末となりました♪
よさこいに出演される方も、良いコンディションの中で踊れそうですねニコニコ

さて今回は、「未来を表す内容を、現在形で代用する」特別ルールについてです。
特に受験生の方には確実にマスターして頂きたい内容です。頑張りましょう!!

いきなりですが、《POINT》を提示しようと思います。
《POINT1》時や条件”を表す「副詞節」では、未来の内容を現在形で代用する!

さて、このルールには、大きく分けて2つの条件があるのを理解頂けましたか!?
(ⅰ) “時や条件”を表す、という“イミ的”条件
(ⅱ) 「副詞節」という、「カタチ的」条件
このうち、(ⅰ)に関しては、接続詞がwhenやifであれば一目瞭然なのですが…
問題は、(ⅱ)の条件の方なのです^^;
つまり、「副詞節」そのものに対する認識・理解が曖昧であるが故に、
目の前のwhen節やif節が副詞節ではない場合でも、このルールを乱用してしまい、
本番の入試にてワナにひっかかってしまう受験生が大勢いるのです(>_<)

・・・というワケで、まずは「副詞節」の定義から復習しましょう。
《POINT2》副詞節は、それ自体が存在しなくても文型が成立するはずである!
みなさん、副詞とは、文中で文の要素(S・V・O・C)には決してなれない、
そして、それ自体がなくても文型が成立するという、“修飾語専門職”でしたよね!
(→詳細は、各論2を復習しましょう!)
つまり、副詞節とは「それ自体が存在しなくても文が成立する」カタマリです!
(註:「節」とは、文のカタチを含むカタマリのことを言います。)

副詞節の定義も確認したところで、《POINT1》の具体例を見てみましょう(^^)

(1) を表す節において
a) I’ll tell her the truth (when she comes tomorrow).
→ この文では、when節の手前までで
「主語がI、動詞がwill tell、間接目的語がher、直接目的語がthe truth」
という具合に、完全な第4文型が成立しています^^;
ということは…このwhen節はあくまでもオマケ、つまり「副詞節」ですね!
したがって、when節内も「彼女が明日来る」という“未来”の内容ではありながら、
動詞は現在形が用いられているのです!! 理解できましたか!?
(ちなみに和訳は「明日彼女が来た時に、私は彼女に本当のことを話すつもりです。」)
  
一方で、似て非なる次の例文を見てみましょう。
b) Please tell me [when she will come tomorrow].
→ この文では、命令文になっているので主語こそありませんが、
「tellが動詞、meが目的語…」ときて、これだけでは文が成立しませんよね!?(>_<)
「何をtellするのか」というもう1つの目的語(=直接目的語)が必要なはずで、
その直接目的語こそが、このwhen節なのです(^^)
(和訳は、「彼女が明日いつ来るつもりなのか、私に教えてください。」)
では、文中で目的語になれるのは…もちろん“名詞”であり、
このwhen節も副詞節…ではなく、「名詞節」なのです!!
したがって、同じwhen節でも、例文a)のような特別ルールは適用にならず
when節内の“未来の内容”をそのまま未来形で表現しているのです(^^)
 
ここまでで、副詞節と名詞節との違いを理解できましたか??
ではもう1つ、次の例文はいかがでしょうか。
c) The day will come (when I will tell her the truth).
→ この文では、when節の手前までで
「主語:The day、動詞:will come」第1文型が成立していますが…
あれっ、when節の中が未来形のままですよね!?
ということは…今回のwhen節は、副詞節ではないのでしょうか!?
この文を和訳してみると、
「私が彼女に本当のことを話す日が、(やがて)来るだろう。」となり、
このwhen節は名詞the dayを修飾している、つまり「形容詞節」となります!

というワケで、文の要素になっていない=副詞節」と判断するのは早計であり、
同じ修飾節でも、形容詞節との判別を行ってから特別ルールを適用しましょう!
《POINT3》副詞節であることを確実に判定してから、未来形→現在形としよう!

(2) 条件を表す節において
先ほどのwhen節を用いた文と、基本的な理屈は同じです。
例文a)およびb)をよく参照しながら、考えてみてください。
a’) I’ll tell her the truth (if she comes tomorrow).
 (→「もし明日彼女が来たら、私は彼女に本当のことを話すつもりです。」)

b’) Please tell me [if she will come tomorrow].
さて、ここで1つ注意されたいことがあります。
例文b)をご参照頂ければ、このif節が名詞節であることに異論はないと思いますが…
ifが名詞節を導いた場合、「もし」ではなく「~かどうか」という意味になります!
したがって、「彼女が明日来るかどうかを、私に教えてください。」となります。
(ちなみに、この場合のifは、whetherと置き換えることもできます。)

では、まとめに入ります。

【各論9】


■ 次回配信予定
【例文集3】「今週の例文まとめ3(各論8~各論9)」

さて、今週登場した例文を、例によってまとめて再掲します。
1つ1つの例文を見ながら、各文の意味がわかるだけでなく、
その文に関してポイントとなる文法事項をきちんと説明できるか、という復習にでもご活用ください!
疑問に思う点があれば、都度各記事を再度ご参照頂ければと思いますm(_ _)m