みなさん、こんばんは(^^)
さて、紅白歌合戦も始まり、今年も残りあと4時間を切ろうとしております。
昨年まではギリギリまで大掃除に追われる年越しでしたが、まさか「ブログに追われる年越し」を経験するとは思いませんでした(苦笑)
さて、雑談しているヒマはないので、どんどん参ります^^;

【1】差をあらわす比較
(1) 基本用法
《POINT1》比較級の直前に“差をあらわす表現”を置くことができる!
つまり、漠然と「彼よりも背が高い。」だけではなく、「具体的に何インチ高いのか」まで詳細に表現したい場合は、比較級の直前に“差をあらわす表現”を置きます。
a) I am five inches taller than he.
(→「私は、彼よりも5インチ背が高い。」)
* 尚、このように“具体的な差の量”を示す場合、これを文末に回すこともできます。
但し、その際には前置詞のbyが必要になります。
a’) I am taller than he by five inches.

(2) その他の“差”を表す比較
さて、比較級の直前に置く“差の表現”は、例文a)のような「具体的な数値」には限りません。
《POINT2》差の表現に“much”や“by far”を用いると、「比較級の強調」になる!
つまり、「差がたくさん(much)ある」、「差がかけ離れて(by far)いる」という形にすると、
必然的にその比較の内容が強調されることになります。
b) Jet planes fly much(by far) faster than propeller planes.
(→「ジェット機は、プロペラ機よりもずっと速く飛行する。」)

* この「比較級の強調表現」については、比較の対象が“(形容詞)+[名詞]”である場合に注意が必要です。
《POINT3》比較の対象が不可算名詞の場合は、“much more [名詞]”の形になる!
c) He has much more money than I.
(→「彼は、私よりもずっと多くのお金を持っている。」)

《POINT4》比較の対象が可算名詞の場合は、“many more [名詞]”の形になる!
d) He has many more books than I.
(→「彼は、私よりもずっと多くの本を持っている。」)

これまでも、比較の基準が“(形容詞)+[名詞]”の場合は、注意事項が多々ありました。
今回も、「比較の強調=“much”」と一つ覚えしていると、とんでもないミスを招く可能性もありますので、注意しましょう。


【2】倍数表現
まずは、具体的な「倍数の表し方」を見てみましょう。
(1) 倍数を示す表現(倍数詞)
① X倍
☆ 「2倍」は“twice”
☆ 「それ以上」は“X times”
② X分のY(分数):分詞がX、分母がY
☆ 「1/2」は“half”、「1/4」は“quarter”
☆ その他「X/Y」は、1語で“X-Yth”
→ つまり、分詞Xと分母Yをハイフンで繋いで、さらに分母Yを序数とします。
(序数:順番を表す語。 ex. first, second, third, etc.)

では次に、この倍数詞を用いて倍数表現を作る訳ですが、いくつか方法があります。
《POINT5》倍数詞の後には、原級と比較級の両方とも使える!
つまり、「ジョンの家は、私の家の3倍大きい。」という英文を作る場合に、
e1) John’s house is three times as big as mine.

e2) John’s house is three times bigger than mine.

のいずれも可能です。

また、比較表現を用いない倍数表現もあります。
《POINT6》倍数詞の直後に「程度名詞+of」を置くことでも、倍数を表現できる!
e3) John’s house is three times the size of mine.
* 比較表現を用いずに、“大きさ”という「程度を示す名詞」が使われていますね!
このような「程度名詞」には、他に以下のようなものがあります。
☆ length(長さ):as long as / longer than
☆ height(高さ):as tall(high) as / taller(higher) than
☆ weight(重さ):as heavy as / heavier than
☆ width(広さ):as wide as / wider than
☆ number(数):as many as / more than
☆ amount(量):as much as / more than

* この「倍数表現」においても、比較の基準が“(前置詞)+[名詞]”の場合には、語順に注意する必要があります!
f) He has about one-third as many books as I.
(→「彼は、私の約3分の1の量の本を持っている。」)
*“He has books about one-third as many as I.”とする誤答が非常に多いです。
ポイントとしては、上記の誤答から「比較に関する表現」を取り去ってみましょう。
(→「比較に関する表現」:about one-third, as many, as I)
そうすると、“He has books many.”というおかしな語順になってしまいますよね!?

これらの“差”や“倍数”を表す表現も、大学入試では特に頻出です。
ミスをしやすいポイントもありますので、丁寧に復習しておきましょう。
では、まとめに入ります。


【各論63】



■ 次回配信予定
【各論64】「比較Ⅶ ~比較に関する重要表現~」
さて、いよいよ比較も最後のシメになります。
比較を用いた表現で、ぜひ押さえておきたい重要なものを一気にまとめます!