みなさん、こんばんは(^^)
昨夜のことになりますが、東北楽天が球団史上初のリーグ優勝を達成しましたね野球
かつて“北国のエース”だった田中投手の奪三振で試合が締めくくられ、あのえんじ色のユニフォームの選手達が輪になって星野監督を胴上げしている姿は、プロ野球史においても新たな伝説の1ページのなったのではないでしょうか。
そして何より、被災地の方々にも多くの元気や勇気を与える優勝になったと思います。
まだクライマックスシリーズがありますが、順当に巨人と楽天が勝ち上がってくると、
かつての“伝統の一戦”を彷彿とさせる「原監督vs星野監督」の対決が実現しますね!
ただし、11月の仙台はなかなか寒いと思いますし、Kスタでの日本シリーズが実現した際には、両軍の選手ともに怪我への細心の注意が必要ですよね雪の結晶

さて、前回お話ししました「3ステップ」は、きちんと頭に入っていますか??
今回はその3ステップを駆使して、さまざまな応用形について考えてみましょう。

【1】分詞構文の応用形
(1) 否定形の分詞構文:分詞の直前にnotを置く!
a’) Because I did not know what to say, I remained silent.

[手順1] 接続詞becauseを削除する。
[手順2] 両者の主語は一致:接続詞節のIを削除!
[手順3] 両者の動詞の時制は、どちらも過去形なので…
a) Not knowing what to say, I remained silent.
(→「何を言うべきかがわからなかたので、私は黙ったままでいた。」)

(2) 完了形の分詞構文:having Vppの形!
b’) After he had given a lecture, he had lunch.

[手順1] 接続詞afterを削除する。
[手順2] 両者の主語は一致:接続詞節のheを削除!
[手順3] 主節は過去形である一方、接続詞節は1つ前の過去完了形なので…
b) Having given a lecture, he had lunch.

(→「講義を終えた後で、彼は昼食を摂った。」)

(3) 受動態の分詞構文
《POINT1》受動態の分詞構文は、時制に関わらず直接過去分詞から始めてよい!

つまり、もともと<be動詞+過去分詞>の形であるものを分詞構文に変換すれば、
being+過去分詞>または<having been+過去分詞>という形をとるはずです。
しかし、これらのbeinghaving beenは実際省略されることも多いので、
時制に関係なく直接過去分詞から書き始めてもよいことになるのです!

c’) As it is written in easy English, this book is widely read.
[手順1] 接続詞asを削除する。
[手順2] 両者の主語は一致:接続詞節のitを削除!(→“it”=“this book”)
[手順3] 両者の時制は、どちらも現在形であるので…
c) (Being) Written in easy English, this book is widely read.
(→「この本はやさしい英語で書かれているので、広く読まれている。」)
注意 文頭のbeingを省略して、直接過去分詞writtenから始める方がふつう。
  
d’) As he was born in America, he can speak English fluently.
[手順1] 接続詞asを削除する。
[手順2] 両者の主語は一致:接続詞節のheを削除!
[手順3] 主節は現在形である一方、接続詞節は1つ前の過去形なので…
d) (Having been) Born in America, he can speak English fluently.

(→「彼はアメリカで生まれたので、英語を流暢に話すことができる。」)
注意 文頭のhaving beenを省略して、直接過去分詞bornから始める方がふつう。


【2】独立分詞構文
《POINT2》
主節と接続詞節の主語が不一致の場合、分詞構文側の主語も残そう

このように分詞構文側の主語も残った形のことを「独立分詞構文」といいます。
e’) As there was no bus service, we had to walk all the way to the station.
[手順1] 接続詞asを削除する。
[手順2] 両者の主語は不一致:接続詞節の(形式)主語thereそのまま残す
[手順3] 両者の時制は、どちらも過去形であるので…
e) There being no bus service, we had to walk all the way to the station.
(→「バスがなかったので、我々は駅までずっと歩かざるを得なかった。」)


【3】独立分詞構文の応用(withから始まる形)
《POINT3》
独立分詞構文の中には、主語の前にwithを伴う場合もある!

おもに「~しながら」という付帯状況を表す独立分詞構文では、withを伴う場合もあります。
但し、そのwith以外は通例の独立分詞構文を同様なので、臆する必要はありません!

f) He sat in the chair with his eyes shining.
(→「彼は、瞳を輝かせながら椅子に腰掛けていた。」)
サーチ “His eyes are shining.”という文が成立する通り、
「瞳」と「輝く」動作は能動関係であることにも注目しましょう。

g) He sat in the chair with his legs crossed.
(→「彼は、脚を組んで椅子に腰掛けていた。」)
サーチ “His legs are crossed.”という文が成立する通り、
「脚」と「組む」動作は受動関係であることにも注目しましょう。


前回の内容と合わせると、押さえておくべき分詞構文の形はほぼ出揃いました。
あとは、例の3ステップを頭の中で何度も反復しながら、1つ1つの文構造の理解に努めてください(^^)
では、まとめに入ります。

英文法サプリ ~理解へのトビラ~-【各論43】


■ 次回配信予定
【各論44】「分詞Ⅵ ~分詞構文が表す意味~」

前回と今回では、分詞構文がとる“形”に注目してまとめてきました。
しかし、肝心の接続詞が削除されてしまった分詞構文では、主節との意味の接続関係が曖昧あるいは不明になってしまいますよね!?
そこで、分詞構文の意味をとらえるポイントをご紹介しようと思います。