釧路市動物園の「タイガ」が肉片のどに詰まらせ急死
四肢に生まれつき障害のある釧路市動物園の2頭のアムールトラのうち、雄のタイガが8月25日、急死しました。肉片をのどに詰まらせたことによる窒息死とみられ、タイガは雌のココアとともに懸命に生きる姿が共感を呼んでいました。
釧路市動物園によりますと、閉園後の同日午後4時50分ごろ、タイガの寝室から突然大きな音が聞こえ、タイガがもがき苦しんでいたということで、獣医師や飼育員がのどの奥から肉片を取り出すなど救急措置を施しましたが、間に合わなかったということで、同園で死因を詳しく調べています。
タイガとココアは2008年5月に誕生しましたが、骨が十分に成長しない「軟骨形成不全症」と診断されました。このうちタイガは脊椎(せきつい)と腰椎(ようつい)の骨に異常があり、後ろ左脚も引きずっていましたが食欲は旺盛で、体重も64キロと普通のトラと変わらぬくらいに成長していました。
志村良治獣医師は「トラが食べ物をのどを詰まらせることはあまりない。障害との関連は分からない」と話しています。山口良雄園長は「信じられない。夢であってほしい」と肩を落としていました。
1歳の誕生日の催しで元気な姿を見せていた
タイガ(手前)。奥はココア
ありがとうタイガ 弔問記帳に市民ら続々
四肢に障害を抱えて生まれ、釧路市民や動物ファンに愛されながら8月25日に急死した釧路市動物園のアムールトラ、雄のタイガ(1歳)を悼む記帳台が26日、同園の猛獣舎前に設けられ、悲しい知らせを聞いて訪れた人々が、懸命に生きた小さな命をしのんでいました。
午前9時半の開園と同時記帳台には全国から訪れた来園者が「感動をありがとう」「力強い姿に勇気づけられた」などと書き込まれ、記帳台は花束で埋まり、急きょ献花台が設けられました。8月26日1日で、約150人の来園者がメッセージを記帳し、花も約30束届いていました。また、社会見学で訪れた釧路管内釧路町の別保小1年の児童約20人は「ありがとうタイガ」とお別れのメッセージをつづっていました。
妹のココアといつも2頭でじゃれ合っていた獣舎は、一緒に生まれた「ココア」(雌)だけとなり、獣舎を見つめ涙を流す人もいました。動物園は同日、記者会見で解剖の結果、肉片をのどに詰まらせた窒息死とほぼ断定。障害とは直接関係ないと説明しています。
山口良雄園長は「ココアはタイガを捜している様子で落ち着かないようだ」と話していました。
人気者だったタイガの死を知り、折り紙の
首飾りを手向ける釧路市内の幼稚園児たち
記事と写真は北海道新聞より引用・借用しました。

