キミカレ桜庭くんのネタバレです。
知りたい方だけお進みください。
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第5話 契約続行?
……。
…………。
居づらい。
すごくツライ!
昨日のことが
広まっていて、
休み時間ごとに色んな
人が見に来る。
あのふたりが……とか、
なんであの子が……とか。
やっとこういうのが
おさまったと思ってたのに!
やっぱり次の休み時間からは
屋上とかに逃げよう。
エ「はあ……」
ため息をつく回数も
増えてきて友達に
心配される。
だけど事情は言えないし、
大丈夫としか答えられない。
それもツライ。
ホントは全部
話しちゃいたいけど。
秋「……」
チラっと隣を見ると、
いつもの通りなにかを
聴きながら机にふせてる彼。
廊下からの視線も声も、
無関心。
っていうか聞こえてない。
昨日は怒る気もなくなってたけど、
なんか、こう……
時間が経っていくうちに
イライラがたまってくる。
原因を作った本人は
全然こたえてなくて、
なんで私だけがこんな
思いをしてるのか。
言ってもきっと仕方ないけど。
でもこんなんなら
お兄ちゃんとのこと、
バレたほうがまだ
ましなんじゃと思う。
だって、ただの幼なじみだし!
そう思うと言わずには
いられない。
次の休み時間、
騒がれてもいいから
彼を連れ出そう!
そして――
秋「……
……寒い」
無理矢理連れ出して、
屋上まで来たのはいいけど。
少し風が強いからか、
両腕をさすりながら寒い寒いと
つぶやく桜庭くん。
エ「少しだけガマンして」
秋「……で?なに?」
エ「なにって……。
あのさ、昨日のこと」
秋「昨日?」
エ「そう、昨日の」
秋「なんかあった?」
エ「……!」
まさか、忘れてるとか
言わないよね!?
秋「……?」
首をかしげて、
「なに?言ってよ」
みたいな視線。
エ「昨日、キスしたこと、
広まって騒がれて大変なの」
なんでこんなこと……
言わなきゃいけないのっ。
言わなくても
気づいてほしい!
秋「あー……
それで?」
エ「それでって……
桜庭くんのせいだよ。
どうするの?」
秋「どうするって、
別にいいんじゃないの?」
エ「よくないよ。
私はこういうのイヤだし
もうやめたいんだけど」
秋「なにを?」
エ「女よけの、彼女」
秋「なに言ってんの?」
エ「もう充分でしょ?
充分、学校中に広まったし
大丈夫だよ」
秋「でも別れたり、
否定したら意味ないでしょ」
……そ、それはそうだけど。
秋「それにキスなんて、
別に付き合ってるんだし
いいんじゃない?
自然な行為でしょ。
騒ぐ方が変だよ
それに一方的な
ケーヤクハキは認めないよ
まだ絶対あきらめてないヤツ
いるからさ」
エ「け、契約……」
契約だったの!?
秋「なんなの?
いきなりのキスが
イヤだったの?
それなら今日から放課後、
デートくらいはしとく?
そんで手とかつないじゃう?」
エ「な、なんでそうなるの!?」
やめたいって言ってるのに!
秋「だって彼女でしょ
じゃあこれから一緒に
帰るってことで
まあ手始めに、今日の
放課後は買い物に
つきあってよ
ってわけで―
これからもドーゾ、ヨロシク」
そう言ってあやしく
ニコっとすると、
背を向け……。
って、あれ?
いつもなら絶対、
「じゃーね」って
いなくなるのに。
今日は行かない?
秋「……放課後」
エ「放課後?」
秋「放課後、どこかに
行くとしても駅の東側は
行かないから
それだけは言っとく」
エ「あ、うん。
でもなんで?」
秋「だって、あっちは……
スタジオと箱があるから」
箱?箱ってなに?
秋「アイツらに
アイツら……?
秋「じゃーね」
エ「アイツらって誰だろう」
桜庭くんって、
この街に知り合いいるのかな?
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【By秋夜
つきあってんだし、
キスくらいいいでしょ?
なにそんなに怒ってんの?
それに勝手にやめるなんて
許さないからね。】
