キミカレ南くんのネタバレです。

知りたい方だけお進みください。






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第25話 どうして?






最後のHRも終わり、

今日も一日終わったと

みんなそれぞれ喜んでる。


私はそんなゆっくりして

いられない。

すぐに片付けて、

すぐに資料室へ。


そうしないと他の

女の子たちが資料室に

入っていりびたって、

私がお兄ちゃんと話せないし

一緒に帰れなくなる!


エ「よし!行こうっと」


カバンを持ち、

廊下に出て--



???「おい、えり!」



小走りで資料室へ、

というところで後ろから

声がかかる。



エ「あれ?

 咲坂くん」

皐「よっ」


須「えり……って、

 ああ、咲坂、来てたのか」
split second


皐「おめぇが来いっ

 つったんだろ」


須「ああ、そうだったな。

 それで、えり」

エ「あ、え……なに?」



なんだろう、

ふたりとも私に

用事があるの?



須「明日のことなんだけど」

エ「明日?」


皐「なんだよ。

 誘ったのオマエだろ?」

エ「……わっ」



咲坂くんが私の鼻を

ギュっとつかむ。



須「やめろ、咲坂」



それを須賀くんがチョップで

咲坂くんの腕を落とし、

止めてくれる。

split second


なに?

なんのこと?


明日……って、

お兄ちゃんとデート

なんだけど。


鼻をさすりながら、

ふたりを見る。



須「南先生がみんなで

 遊園地に行くからって……

 聞いてないのか?」

エ「え……」


皐「……?」

エ「ど、どういうこと!?」



明日は……確かに

遊園地に行くけど。

確かに遊園地に

お兄ちゃんを誘ったけどっ。


みんなで、

なんて聞いてない!



須「どういうことって

 いわれても……

 なんで俺たちに

 声かけたのか、

 その意図はわからないが、

 とりあえずお前が遊園地に

 行きたいって言ってるから

 みんなで行こうって、

 俺はそう誘われたけど」



チラっと咲坂くんを見る

須賀くん。



皐「ああ、俺も同じだな

 女ひとりじゃアレだからって、

 椿まで誘ってたな、南先生」
split second


エ「椿さんも……?」


皐「ああ」

須「あと、結城くんと……

 綾瀬川先輩も、らしいけど」



そんなに……?

どうして、だって……

私、お兄ちゃんだけを

誘ったのに。

デートのつもりで誘ったのに。


もしかしてふたりだと

問題あるから、

みんなを誘ったの?


でもそれならどうして

私になにも言わないで

誘ったりしたの?



須「聞いて……

 なかったみたいだな」

皐「そうみたいだな」


須「とにかく、俺たちで

 お前を迎えに行ってやって

 くれって言われてるんだ
split second


 だから、その時間を……」


エ「ごめん、それまた後で!」



ギュっと手をグーにして、

色々言いたいことを飲み込む。


そしてふたりに背を向け、

廊下を走った。



須「あ……」

皐「……まあ、仕方ねーか」



行き先は、

もちろん資料室。


お兄ちゃんのところへ。



だけど……。



ガチャっという金属音が

聞こえるだけで、

資料室のドアは開かない。



エ「どうしてっ!」



いつもならいる時間なのに。

なんで鍵まで閉まってんの!?



エ「もう、意味わかんないよ!」



資料室のドアに

額をくっつけ、叫ぶ。


だけど聞こえるはずの

優しい声は聞こえず、

ただ後ろを通る人たちの

ヒソヒソとした声だけが

耳に届いた。




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【By千歳

君と仲の良いみんなを

遊園地に誘っておきました。

当日は楽しみましょう!】