キミカレ南くんのネタバレです。
知りたい方だけお進みください。
**************************************************
第22話 放課後デート!
やっと想いが通じた。
その嬉しさから、
ちょっと暴走気味の私。
でも……仕方ないよね?
だってやっとだし!
エ「とりあえず、
まず登下校から……
誘ってみようっと」
なんかお兄ちゃんが
彼氏、なんてすごいよね!
なにがすごいって……。
まあ改まって考えると
わかんないけど。
でも!
私の中ではすごいこと!
エ「お……」
じゃなかった。
エ「南、先生っ」
扉を開けて、
思わずまた『お兄ちゃん』って
呼んでしまいそうになった。
千「おや、こんにちは。
エ「はい!」
千「そうですか……。
じゃあ、気をつ……」
エ「一緒に帰ろう!」
千「え?」
エ「あれ?ダメ?」
千「いえ。全然大丈夫です。
いいですよ、一緒に
ですが少し待って下さいね」
エ「うん!待つ!」
少しくらいなんでもない。
こういう風になれる時を
ずっと待ってたんだしー!
エ「……」
じーっとお兄ちゃんを
見つつ隣を歩く私。
本当に屋上で言われたことって
本音なのかちょっと
気になり始めた。
お兄ちゃんはウソは
つかないと思う。
ウソをつけないから、
私のこと避けたり
したんだろうし。
でも……。
千「……どうかしましたか?」
エ「!!」
こちらを向いて、
とびっきりの優しい笑顔。
エ「な、なんでも!」
なにいまの!
カッコイイっていうか、
可愛いっていうか。
でもお兄ちゃんの
態度は普通だよね?
……もしかして
私がお兄ちゃんを見る目が
変わった?
だからそう見えたのかな?
エ「んー……まあいいか」
千「……?」
とりあえず幸せなのに
かわりはないから!
エ「ねえ、お兄ちゃん!」
千「はい、なんでしょう」
エ「寄り道して帰ろう!」
放課後デート!
制服のままだから
手とかつなげないと思うけど。
一緒にどっか行けるだけでも
嬉しいし!
なんて浮かれながら、
「ね?」とお兄ちゃんの服の
すそを引っ張ると、
千「それはダメです」
エ「えー……なんで?」
千「帰ってすぐ課題を
しなくてはいけないでしょう?
今日は結構、
出てるはずです
ちゃんとやらないと
怒られちゃいますよ?」
そう言ってお兄ちゃんは
私の手を握り、
自分から離した。
千「わからないところがあったら
すぐに呼んでください。
教えに行きますから
だから帰りましょう」
やんわりと断られたけど、
でも……。
エ「うん!わかった!」
それはそれで、ちゃんと
想ってくれてるんだって
わかるから嬉しい!
エ「ねえ、本当に呼んだら
来てくれるの?」
千「はい
ああでも、あまりにも
夜中だとおばさんに
迷惑がかかってしまうので
行かないかもです」
エ「そんな時間には
呼ばないよ」
千「あはは、そうですね」
お兄ちゃんが笑って、
私も笑って……。
こうして普通に話が
できることが今は嬉しい。
ずっと……このまま
普通でいいからお兄ちゃんと
一緒にいたいな。
**************************************************
【By千歳
放課後に寄り道は
楽しそうですが、
課題がある時はダメです。
ない時に行きましょう。
ああ、それと。
困っている時は遠慮なく
呼んでください。
君のためならどこへでも
行きますから。】


