キミカレ南くんのネタバレです。
知りたい方だけお進みください。
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第20話 正直に。
よしっと呟く声が聞こえ、
ハっとして顔を上げる私。
彩「さすがにテーピングは
あまり上手くできなかったけど
これで少しは歩くとき、
痛くないと思うよ?」
エ「あ…ありがとう
ございます」
軽く頭を下げてお礼を言う
私の両頬を手で持ち、
顔をあげさせる先輩。
エ「あの……?」
彩「涙、もう我慢しなくて
そう優しく微笑んで
くれる先輩。
彩「足が痛いってことに
しておいてあげるから
……泣いていいよ?」
そしてそっと片手が私の目を
隠してくれる。
手の温もりがまぶたを通して、
じわりと伝わってきて……。
我慢していた涙が
いっきにあふれ出す。
彩「優しさっていうのも、
時には残酷……だよね。
ごめんね、えりちゃん」
なんで先輩が謝るのか
わからなかったけど、
先輩の優しい声がよけいに
お兄ちゃんとかぶって……。
ずっと涙が止まらなくて、
予鈴に身体は反応するけれど
先輩の「つきあうよ」という
言葉に私は甘えてしまった。
その後、やっと涙が止まり、
先輩にお礼を何度も
言ったあと。
目も腫れてるし、まだ
授業中っていうのもあって、
屋上へ逃げてきていた。
エ「……泣いたら疲れた」
しかも声を出さないように、
こらえてたから
頭も痛い。
授業終わるまでまだ
時間あるし、誰もいないし、
座るとこもある。
エ「……
ちょっと昼寝でもしようかな」
大丈夫だよね?
学校だし……。
授業中だし、すぐ起きれば。
…………
……
そんなことを自分に
言い聞かせつつ、
ベンチに座り背もたれに
身体をあずける。
さすがに横にはなれないから
座ったまま、
ゆっくりと私は目を閉じた。
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【By千歳
ちゃんと手当てして
もらえたんですね……
良かった。
……僕がこんなこというのも
変ですね。】

