キミカレ南くんのネタバレです。
知りたい方だけお進みください。
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第19話 決定打
保健室ってこんな
遠かったっけ?
歩いてると少しずつ
痛みが増してくる。
エ「はあ……」
一回、休憩しよう。
足を止め、
壁によりかかる。
唯一、救いだったのは、
たぶん重傷なねんざでは
ないということ。
そんなに腫れてもいないし、
動かさなければあんまり
痛くない。
病院行きのねんざだったら、
もっと痛いはずだし。
そんなことを考えながら、
ボーッと向かい側の校舎の
廊下を窓ごしに見ていると。
エ「お兄ちゃん……」
千歳お兄ちゃんが歩いて来て、
その後ろから女の子が
走って追いかけていた。
そしてその女の子が急に
転んだのか、見えなくなる。
お兄ちゃんはそれに気づいたのか、
少し背中を曲げて
話しかけてる。
エ「大丈夫ですか?とか
言ってんだろうなぁ」
お兄ちゃんの言動がわかる
自分が少しおかしくて、
笑ってしまう。
だけど。
エ「……へ?」
次の瞬間、窓があるのを
忘れ前のめりになる。
エ「……っ!」
もちろん顔を豪快に
ぶつけてしまう私。
エ「なんで……」
窓に手をつき、目を見開く。
その女の子は
お兄ちゃんに抱きつき、
顔をすりつけてる。
お兄ちゃんはその子の
身体を笑いながらゆっくりと
離す。
女の子は顔を赤らめ、
なにかを言うと、
来た廊下を戻っていった。
エ「なんでどうして、
あの子には手を貸したり
心配したり……するの?」
私のことは避けたり、拒絶したり
嫌がったりするのに!
もしかして告白したのが
いけなかったの?
気持ちを隠して、
幼なじみとしてだったら
仲良く前のままでいられた?
エ「……でもそんなことっ」
もう出来ないとこまで
来てたよ?
そうしたのは、
お兄ちゃんなのに!
それなのに、ここでいきなり
手を離すの?
守るって言ったくせに、
恋愛感情があったらダメなの?
……お兄ちゃんも私のこと
好きでいてくれたんじゃないの?
窓についた手が徐々に離れ、
力なくしたに落ちる。
その手をそっと誰かが
優しく握る。
ハッと顔を上げ、
ふりむく。
エ「綾瀬川、先輩?」
彩「…・・・」
先輩は黙って私の頭を
なでて、微笑む。
彩「元気くんがね、
知らせてくれたんだよ」
結城くんが……?
彩「保健室、行こうか。
いまなら絶対に
それからにしよう、
色々考えるのは。ね?
だから……」
少し寂しそうに微笑み、
先輩は私の頬に手を添えた。
そして--
エ「……っ!?
はい……」
そう言って私の手を引いて、
保健室に連れて行ってくれた。
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【By千歳
廊下で女の子が転んで、
手を貸しました。
その時、バランスを崩した
らしく……。
だから決して、抱きしめた
わけじゃないです。
支えたんです。
……って、なんかイイワケ
みたいですね。】


