キミカレ南くんの遊園地デート
イベントのネタバレです。
知りたい方のみお進みください。
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遊園地デート 第5話
やさしい千歳
メリーゴーランド前。
大泣きする男の子。
誰もが振り返るけれど、
誰も手をさしのべることは
しない。
なんで?と思うけど、
私も迷ってしまう。
助けてあげたいけど、
どうやって……。
やっぱり、
係員を呼んで……。
千「こんにちは」
エ「!?」
私がきょろきょろしてると
お兄ちゃんが男の子に
声をかけた。
片ヒザをついて、
男の子の目線に合わせて……。
千「初めまして。
南千歳といいます」
男の子「みな……?」
千「はい。
みなみ、です。
君の名前は?」
男の子「ゆーと……だよ。
4歳……」
男の子は少し
恥ずかしそうにしてる。
真っ黒の髪で少し
天然パーマ気味な
ふわっとした感じで、
目鼻立ちがちょっと
女の子っぽい可愛い男の子。
千「ゆーとくん。
かっこいい名前です」
男の子「うん……」
千「では、ゆーとくん。
ママを探してたんですか?」
男の子「うん、ママ、
急にいなくなった……」
じわっと涙が男の子のまぶたから
溢れてくる。
その涙をお兄ちゃんが
自分のハンカチでぬぐう。
千「そうですか。
じゃあきっとママも
ゆーとくんを探してますね」
男の子「ママも?」
千「はい
だから、一緒に迷子センターと
いうところに行きましょう
きっとママが来ると思います」
男の子「ホント?」
千「はい」
男の子「……みなみお兄ちゃんと
一緒に、行くの?」
千「はい。僕とです
……ああ、いえ」
エ「?」
お兄ちゃんがちょっとこっちを
みて、男の子の手をとる。
千「あの、お姉ちゃんも
男の子「……?」
千「いいですか?」
男の子「うん。
お姉ちゃんも一緒」
エ「え?」
お兄ちゃんの手を握り、
男の子はもう片方の手を
私に伸ばした。
それを見て、お兄ちゃんが
「つないであげてください」
と呟き……
エ「えっと、じゃあ」
おそるおそる
男の子の手を握る。
男の子「ママんとこ行く」
そしてギュっと指を
2、3本握り、
歩き出すゆーとくん。
それにひっぱられる感じで
私とお兄ちゃんの歩き出した。
遊園地デート 第6話
3人手つなぎ
男の子「でね、好きって、
まゆちゃんがね
いったんだよ!」
千「そうですか。
それは嬉しいですね」
ゆーとくんは、お兄ちゃんのことが
気に入ったのか、
さっきからずっと
しゃべりっぱなし。
すごくカワイイ。
それにこたえているお兄ちゃんも
いつもより優しくて……。
千「どうしたんですか?
えりちゃん?」
男の子「……おねーちゃん?」
エ「え!?
あ、ううん。
なんでもー」
男の子「おねーちゃんは、
みなみお兄ちゃんのことが
好きなの?」
エ「え?
……えっ!?」
そ、そんないきなり!?
男の子「あ、真っ赤だー!」
千「こら、ゆーとくん。
お姉ちゃんを困らせては
ダメです」
男の子「……ご、ごめんなさい。
ごめんなさい、おねーちゃん」
エ「あ、ううん。
大丈夫、だよ……」
千「……」
男の子「お兄ちゃん?」
千「ゆーとくんは偉いですね」
男の子「なんで?」
男の子「……そうかな?
……偉い?」
千「はい」
そう言って、お兄ちゃんは
手を離しゆーとくんの頭を
そっとなでる。
その時。
女性「優斗!」
男の子「あ、ママー!」
千「おや……見つかりました」
迷子センター前。
そこに着いた時、
ちょうどお母さんもやってきて
いたらしく、ゆーとくんは
お母さんのとこに
走って行った。
千「良かったです」
エ「うん」
そしてゆーとくんの
お母さんが頭を下げ、
私たちも同じように
頭を下げた。
ゆーとくんが「ありがとう」と
手を振っていて、
お兄ちゃんも笑顔で
それに応えた。
千「いいですね。
家族って……」
エ「そうだね
いいなぁ。
子ども……」
千「欲しい、ですか?」
エ「え?
えー……うん、まあ。
欲しいかな」
千「……えりちゃんなら、
いいお母さんになります
それに君となら幸せな
エ「……え?」
いま、なんて……。
君となら……って言った?
千「あ……いえ。
あー……そういえば、
遊園地です。
なにか乗らなくては!です」
あわてて逃げるように、
園内の地図を見に行く
お兄ちゃん。
エ「パンフもってるのに……」
そしてチラっと見えた
お兄ちゃんの耳は
真っ赤で……。
エ「照れるなら
言わなきゃいいのに」
とはいいつつも、
顔がにやける私だった。



