キミカレ南くんの遊園地デート

イベントのネタバレです。


知りたい方のみお進みください。






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遊園地デート 第3話

遊園地







千「さて、なにから

 乗りましょうか?」

エ「お兄ちゃんはなにか

 苦手なものとかある?」


千「僕ですか?

 僕はこれといってないですよ」

エ「じゃあ、やっぱり最初は

 絶叫系からかな!」


千「はい。

 じゃあ、行きましょうか!」



お兄ちゃんはそう言って、

遊園地のパンフレットを開いた。



千「んー……。

 コースターは……

 こっちですね!」

エ「パンフレットなんて

 見なくても大丈夫だよ!

 そこに見えてるし、

 なんとなく行けば着くよー」


千「……」

エ「なに?」


千「ダメです」

エ「え?」


千「君はそんなこといって

 前に迷子になったことがあります」

エ「えー……」



そうだっけ?



千「まあ、小さかった時

 ですから……いまとは

 違いますが

 それでも、言うことは

 変わってません」

エ「……そう、なの?」



覚えてない。



千「はい

 あの時も、見えてるから

 まっすぐ行けば着くと

 走っていってしまいました

 懐かしいです」

split second


……。


……懐かしがらないでほしい。

そんな、ちょっと

恥ずかしい過去。


しかも、今と

かわってないなんて……。


でもお兄ちゃん、

そんなことよく

覚えてるなぁ。










遊園地デート 第4話

迷子




コースターへ向かう

お兄ちゃんと私。

話してることは……。



エ「そんなこと

 覚えてないよー」

千「でも事実です」



さっきから私が小さい頃、

迷子になった時のことを

話してる。


どうもお兄ちゃんにとっては

すごく鮮明に

覚えていることらしくて。




千「あの時からです

 僕はもっとしっかりしないと

 いけないなと感じたんです」

エ「え?」


千「ふふ

 君は本当にこつぜんと

 いなくなったんです

 ちょっと僕が……

 ほんの一瞬、横を向いたときに

 いなくなったんです

 ビックリしました

 ビックリして、あたりを少し

 探して……

 コースターへとりあえず

 向かおうとした時……」


エ「した時??」

千「声が聞こえたんです」


エ「声?」

千「はい

 えりちゃんの声です」


エ「え……」

千「僕の名前を呼んでました
split second

 お母さんやお父さんではなく

 僕の名前でした」


エ「な、なんで!?」



なんで、お兄ちゃんの名前を?

普通、お母さんって

叫ぶとこでしょ!?


迷子になってたんなら

なおさら。

なんで私、お兄ちゃんの

名前を?


そりゃ、お兄ちゃんのことは

好きだったけど。




千「なんでかは

 わかりませんけど……

 でも

エ「でも?」


千「いえ……なんでも」



……?



千「まあ、声が聞こえたと

 いっても、泣き声でした

 けどね」

エ「……ふーん」




楽しそうに話すお兄ちゃん。

なんか複雑な私。


そんな時--




???「うあーーん、

 ママーー……」


千「ああ、はい。

 こんな感じで

 僕の名前を」

エ「……え?」


千「……あれ?」



ふたり一緒に声の方を

振り返る。


メリーゴーランドの前。

小さな男の子が泣いて

その場でうろうろしてる。



千「まさか……」



……ま、迷子!?