キミカレ南くんのネタバレです。
知りたい方だけお進みください。
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第16話 恋愛対象として。
朝起きて、腫れていた目や
自分の顔を見て、
決めたことがひとつある。
中途半端はイヤ、ってこと。
好きか嫌いかなら、好き。
でも、その好きは
恋愛対象なのか
そうじゃないのか
わからない感じの答え。
それじゃあ納得できない。
まだお兄ちゃんのことが
好きって気づいたから。
ちゃんとハッキリさせたい!
エ「ここで待ってれば、
絶対会えるよね!?」
少し早めに家を出て、
学校までの道で待ちぶせ。
まあ……なんか
好きな相手を待ちぶせというより
ケンカ相手を待ちぶせという
感じだけどね。
そして待つこと、10分。
来た!!
エ「お兄ちゃん、おはよう!」
今日は先に声をかける。
いつもかけられて
ばかりだから。
千「……はい。
おはようございます」
少し驚いた顔を見せたけど、
すぐにいつもの笑顔で
挨拶してくれるお兄ちゃん。
エ「あのね、話があるんだけど
……ちょっといい?」
千「……
すみません、今日はちょっと
急いでるので」
そう言って逃げようとする
お兄ちゃんの腕をつかむ。
千「え、あのっ」
エ「私のこと、
好きなんだよね?」
千「え?」
エ「それは恋愛対象として?
恋愛してもいい『好き』?」
千「……それは」
エ「私は……
千歳お兄ちゃんのことが好き!
やっぱりね、まだ
好きなんだ……私
フラれてからも
お兄ちゃんへの気持ち……
忘れてたわけじゃないよ
ただ、開き直って幼なじみとして
ムリヤリやってたっていうか
とにかく、好きなの。
お兄ちゃんのこと」
今度は真っ直ぐお兄ちゃんの
目を見て、そう告げる。
そして答えを待つ。
笑顔で軽く答えるか、
真剣に答えるか。
お兄ちゃんの表情を
見逃さないようにじっと
見つめていると、
エ「え……」
思わず声がもれる。
そう言ったお兄ちゃんは、
困ったような、
どうしたらいいのかわからない
顔をしていたから。
なんでそんな顔するの?
恋愛対象じゃなければ、
そうい言ってくれればいい。
もし少しでもそう見てくれるのなら
そう言ってくれればいいのに!
どうして……!
『コイツ、本命いるくせに
告白されても断らねーんだよ』
お兄ちゃんの腕をつかんでる
手にギュっと力が入る。
前に聞いた、渡辺さんの話が
頭をよぎる。
『傷つけるのが怖い』んだ。
お兄ちゃんは私を傷つけるのは
怖いからハッキリ
言わないんだ。
『まあ、だから最終的に
傷つくのは君だから
気をつけて……』
渡辺さんの言葉が
浮かぶ頭の中。
それを吹き飛ばすように、
激しく頭を振る。
そして--
エ「好きじゃないなら、
そう言ってくれていから!」
お兄ちゃんを困らせたくない。
だけど、ハッキリさせたい。
答えが聞きたくて
必死でうったえる。
だけど、お兄ちゃんは
やっぱり困った顔をしていて。
千「好きじゃないなんてことは
でも……
すみません。
少し考えさせてください」
そう言って私の手を
優しくふりほどくと、
「先に行きますね」と呟いて
先に行ってしまう。
お兄ちゃんの姿が
少しずつ小さくなって、
完全に私からは見えなくなってから、
私はゆっくりと歩き出した。
エ「なにが本当か
よくわかんない」
嫌われてないってだけ
幸せなのかもしれないけど。
でも、資料室であそこまで
言っておいていまさら
逃げるなんて!
もう、お兄ちゃんが
なにを考えてるのか
全然わかんないよ。
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【By千歳
朝、君の目が腫れているのを
見て、驚きました。
……そして、はっきりと
君に返事ができず、
ごめんなさい。
でも、ちゃんと考えますから。
君とのこと。】

