キミカレ南くんのネタバレです。
知りたい方だけお進みください。
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第13話 特別?
最近、移動教室の時は
まわりをみないように
歩いている。
それはなぜかと言うと。
女生徒「南先生、本当に
彼女はいないんですか!?」
千「えっと、まあ……はい。
そうなりますね」
女生徒「じゃあ私なんて
どうですか?」
千「僕にはもったいないですよ。
君にはもっと……」
……。
こういうやりとりの場面に
でくわすことが多いから。
まあお兄ちゃんの性格上、
無視出来ないだろうし。
仕方ないことでは
あるんだけど。
それにしても、毎回
同じようなことばかり
聞いていてあきないのかなと、
思ったりしてる。
エ「……行こうっと」
視界に入ってしまい、
ちょっと立ち止まって
見ていたけど、
これといって面白いものじゃ
ないし、どうせまたお兄ちゃんが
笑顔でかわして話は
終了のはずだから。
そんなことを考えつつ、
歩き始めると、
???「えりさんっ」
腕をつかまれ
引きとめられる。
エ「……」
嫌な予感がする……。
……やっぱり。
千「こんにちは……」
エ「こんにちは。
なんですか?南先生」
千「……う。
別に、そんな嫌味っぽくは
言ってないんだけど。
ちょっと顔を背け、
ツンとしていると。
千「助けてください」
エ「……は?」
いきなりlコソっと
そう耳打ちされ、
千「えりさん、そういえば
君は僕になにか用事が
あるんですよね?」
……え?
千「そう担任の先生から
聞きました
なにか渡すものがあるとか?
先生からなにか
頼まれたのでしょうか?」
エ「……」
これって、話を
合わせてくれっていうこと、
なんだよね?
必死そうな千歳お兄ちゃんの顔。
その後ろで私を
睨んでいる女の子。
……あ、
多分、あれ、先輩だ。
でも、仕方ないよね。
エ「はい。
資料室のことでちょっと
今大丈夫ですか?」
そう私が言うと、
パっと笑顔になるお兄ちゃん。
千「はい!
お兄ちゃんは後ろにいた
女の子に「そういうことなので」
と謝り、私を連れて資料室へ
向かった。
千「ありがとうございます。
君が通りかかってくれて
良かったです
彼女、ずっと同じことを
聞くんです
その度に彼女にしてくれって
言われまして
しかもかなり、そのっ。
密着してきまして……
困っていたんです」
エ「……」
それ、悩み?なのかな?
自慢にしか聞こえないんだけど。
あーでも、そっか。
本命いる人にとっては
迷惑な話なのかな?
千「これ、お礼といっては
なんですが……どうぞ」
お兄ちゃんは資料室の、
自分が使っている机から
小さな入れ物をとりだし、
その中から茶色のパッケージの
小さなものをいくつか
私に差し出した。
エ「……?」
それがなんなのかわからずも
手を出す私。
そして手のひらにそれが
落とされる。
エ「……チョコ味……。
飴……?」
千「僕、チョコが大好きなんです
でもずっとチョコを
持っていたら 溶けちゃうし。
だから、飴を
持ち歩いてるんです
チョコ味の金平糖なんて
ものもあるんですよ!」
エ「……へぇ。
……ありがとう」
千「いいえ。
助けてくれたお礼ですから
僕の大好きなものですから」
エ「え……」
特別……?
私だけ特別って言った?
千「おや、もうそろそろ授業が
始まってしまいますね
出ましょうか
すみません、
つきあってもらって……」
エ「う、ううん!
全然、いいよ」
千「では僕は次のクラスに
行ってきますね
えりさんも、遅れずに
教室へ戻ってくださいね」
……。
今、特別って言った?
私だけ特別って。
エ「どうしよう、
すごく嬉しいかも」
にやけてしまう顔を
どうにかノートで隠して、
私は教室まで
小走りで戻った。
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【By千歳
今日は君のおかげで
助かりました。
今度、僕のおすすめのチョコを
また改めて君に届けます。
今日のこともありますが、
いつも仲良くしてくれている
お礼と感謝の気持ちです。
君にだけです、特別ですよ。】



