キミカレ南くんのネタバレです。

知りたい方だけお進みください。







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第12話 幼なじみの特権2







なにも考えずに

過ごしたかった休日。

すごく疲れてしまって、

ただいま外の空気を

すいに、散歩中。


ホントに本気で

なにも考えたくなくて、

部屋の掃除をしたり、

いつもなら気にならない

庭の雑草とかが気になり、

手入れしてみたりと

身体をずっと動かしていた。



エ「疲れたー」




母親には変に思われたけど、

感謝されたりして。




エ「たまにはこういうのも

 いいか」



ちょっと気分良く、

散歩していると。



???「あら、えりちゃん?」



聞き慣れた年配の

女性の声。


会いたくないなと思ってる人と

会わないだけ

ましかもしれないけど。



エ「……こんにちは、

 おばちゃん……」



まさかここで

千歳お兄ちゃんのお母さんに

会うとは……。



千歳母「本当に久しぶりよねー」



千歳お兄ちゃん家の

おばちゃん。


千歳お兄ちゃんのお母さんは、

本当に明るくて笑顔が

可愛らしい女の人。


年齢はわかんないけど、

若く見える。

お兄ちゃんのお母さんだけあって、

女性にしては背が高くて

スタイルも良い。


ただ少し強引で人の話を

聞いてくれない……

とこがある。



千歳母「あ、そうそう

 千歳、えりちゃんの高校に

 実習に行ったんでしょ?

 あの子、顔には出さないけど

 喜んでたわよ!」

エ「え、そうなの?」


千歳母「ええ!そりゃもう!

 自分の子ながら、ちゃんと

 喜怒哀楽あんのか

 心配なんだけど……ふふ

 喜んでる時の顔は

 わかるのよ」

エ「そう、なんだぁ……」



そう呟く私の顔を見て、

おばちゃんはすごく

幸せそうに微笑んで、

そうだ!となにかを

思いついたように

私の手を取った。


……嫌な予感。




千歳母「ねえ、今日、

 夕飯食べに来ない?

 えりちゃん!」

エ「え……!?


千歳母「そうよ!

 それがいいわ!

 きっと千歳も喜ぶと思うの

 ああ、それに千歳に

 勉強を教わればいいわ!


 そうしたらきっと、

 えりちゃんのお母さんも

 OKしてくれるでしょ?

 それに千歳、今ちょっと

 元気ないみたいだし……

 会ってあげて? ね?

 ふふ。

 楽しみだわ、行きましょう!」




……と、返事やあいづちを

うつ暇もなく、行くことが

決定。


……今日は、お兄ちゃんの

こと考えずに

いられると思ったのに……。




エ「はあ……」




そして、

夕食は普通に終了。


昔と同じで、明るく

楽しい南家。



……問題は--



……



…………



千「じゃあ、次はこの

 公式を使って……」

エ「……」



なんで本気モードで勉強?

しかも数学。


そりゃ、おばさんには

そういう風に

送りだされたけど。



千「えりちゃん?」

エ「!」


千「どこかわからないとこ、

 ある?
split second

 どうしたの?」

エ「な、なんでもない!」


千「……?」




お兄ちゃんはなにも

感じてないのかな?


いま、部屋に

ふたりきりなのに。


数学の問題を前にしても、

頭の中はお兄ちゃんのこと

ばかり考えてる。


問題集も見てるようで、

見てない。

公式よりも、なによりも、

お兄ちゃんのことが

知りたい。


そう思ってしまう。


だけどお兄ちゃんは。



千「さて。じゃあ、次は

 この問題やってみましょう」

エ「……

 はあ……」



なんでこんなに

やる気になってんの?


……なんか急に疲れが

どっときて、

眠くなってきちゃった。


そういえば朝から

動きっぱなしだ。

ノートに書いた数学が

徐々にぼやけてくる。


ヤバイなぁ。

本当に眠い。


そんな時、階段の下から

おばちゃんの声がして、

お兄ちゃんが立ち上がる。




千「ちょっと待っていて

 下さい」

エ「んー……」



もう眠くて返事もうつろ。

そして、お兄ちゃんが部屋を

出て行った、

そのドアの音が合図と

言ってもいい感じに、

私は近くにあったベッドに

腕と頭を置いて、

そのまま眠ってしまった。



……。



…………。



千「すみません、

 そろそろ送っていけと

 言われて……」

エ「…………」


千「……え?

 ウソ、ですよね?

 寝て、ます?


 ……っ


 はあ……


 男の部屋で無防備に

 寝るなよ……」

split second




その後熟睡していた私が

目が覚めたのは朝で。

場所は南家の客間だった。





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【By千歳

部屋で君に勉強を教える

なんて久しぶりです。

……あの、いくら幼なじみとはいえ、

僕も男ですから……。

少しは警戒してくださいね。】