キミカレ南くんのネタバレです。

知りたい方だけお進みください。





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第9話 おはようございます








朝から良い天気すぎて、

あくびがなんかいも出る。




エ「ふぁぁぁ……」




ううん。

良い天気は関係ない、か。

ただの寝不足かも。


お兄ちゃんの『本命』とか

変な名前とか色々気になって。

ホント、色々考えてたら、

朝4時とか。


そこから焦って寝ようとしても

よけー眠れなくて。


気づいたら出かける時間とか。




エ「うー……眠い」




これ、絶対、

授業中とかヤバイよぉ。




エ「これもそれもどれも、

 お兄ちゃんのせいだよね!」


???「おはようございます」

エ「!!」




お兄ちゃん!?




千「僕のせいとはなんでしょう?
split second

 僕、知らないうちになにか

 しでかしましたか?」




知らないうちに、

なにをしでかすんだろう……。


まあいいや。




千「えりさん?」



それにしても……。


普通、だなぁ。

態度が。


やっぱり私なんて

ただ幼なじみだからかな?


意識してないから?

お兄ちゃんの『本命』の

好きな人かぁ。


どんな人なんだろう。

いつから好きなのかな?

もしかして私が告白した時には

もう好きだった?


だからフラれたのかな?

それなら納得がいく。


うーん、でも。

誰だろう。


そんなに前ってことは、

私も知ってる人なのかな?


綺麗な人、可愛い人。

それとも……。




千「どうかしましたか?

 具合、悪いんですか?」

split second

エ「うわっ!!」



千歳お兄ちゃんの顔が

にゅっと近づいて来て、

思わず後ろに飛んで離れる。




千「あ、ごめんなさい」



驚かせてしまいました、と

お兄ちゃんも一歩離れる。



千「ですが、あまりにも長く

 固まったままだったので、

 心配しました

 大丈夫ならいいんですけど」



そう微笑む。

少し寂しそうに。


そんな顔を見せられると、

黙っている方が辛くなる。



エ「ちょっと寝不足なだけだよ」

千「……

 眠れていないんですか?」


エ「うん、ちょっとね」

千「悩みごと、ですか?」


エ「そう、じゃないけど。

 いや……そうかも?」

千「辛かったら僕に

 話してください。

 話すだけでも違いますから

 僕ではなにもできないかも

 しれませんけど、

 力になれることもあるでしょうし」



……。


そりゃあ、お兄ちゃんが力に

なってくれたらすぐに

解決しそうだけど。


でも……。


一番の気になることが

解決されるってことは、




エ「…………」




イヤ。

まだ考えたくないや。


なんかすごく悪い結果を

想像して、うつむく私。


そしてチラっと

お兄ちゃんを見ると、



千「……?」



首をかしげて、私がなにか

言うのを待っている感じ。




エ「はあ……」



きっとダダをこねたら、

お兄ちゃんは全部

教えてくれるかもしれない。


だけど……。




エ「お兄ちゃんが

 原因なんだよ」

千「え……?」


エ「あっ!」



ヤバイッ。

声に出しちゃった!


お兄ちゃんの声に、

ハッとして顔をあげる。



千「そうですか。

 僕でしたか。

 すみません」



思ったとおり、お兄ちゃんは

困った笑顔を私に向けていて、



千「では極力、君には

 話しかけないようにします」
split second

エ「ち、違うの!

 ごめんなさい!

 いまの違うの

 ただ……ちょっと

 気になってることがあって」


千「気になってること?」

エ「ほら、あのっ。

 麗しの~とか、

 孤高の~とか!」




そういうのを!と

前のめりになって

一所懸命伝える。




千「……」




お兄ちゃんはポカーンと

半口を開けていたけれど。


次第に安心したのか

笑顔になって、



千「なんだ、

 そんなことですかー」



……と、明るく言う。



千「良かったです。

 じゃあもう忘れましょう」
split second



……。



エ「……え?」




あれ?どういうこと?


気になって眠れないっていう

流れじゃなかったっけ?



千「さあ、行きましょう。

 学校、遅れますよ」




ふふっと上機嫌に

足取りも軽やかに学校へ

歩き出すお兄ちゃん。


私はお兄ちゃんの背中を

見つめながら、



エ「なんでそこまで

 言いたくないんだろう」



そう呟きながら学校へと

向かった。





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【By千歳

僕の昔のことは

気にしないで下さい。

そんなことで寝不足なんて……。

心配です。

だから今すぐ忘れましょう、

それがいいです。】