キミカレ須賀くんのネタバレです。

この話の後に続くサイドストーリーの

ためにレポします。


知りたい方だけお進みください。





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第17話 朗報1






授業中、須賀くんから

メールが来た。



『昼休み、屋上で待ってる』



今日はオーディションだから、

午前中欠席するって

聞いてたけど。

終わったのかな?



……。




エ「須賀く~ん?」



恐る恐る扉を開けて、

屋上に入る。


もしかしたら、

また落ち込んでいるかも

と思い、静かに声をかけてみる。



エ「……いない?」



姿は見えない。

もしかして本当に、

落ち込んで……。



???「おい」

エ「っ!!」



いきなり後ろから声をかけられ、

思わず前につんのめる。



須「いや、そんなに

 驚かなくても」

エ「普通は驚くよ。

 いきなり真後ろで

 声出されたらっ!」



私が怒ると須賀くんは、

「そうか?」と眉をひそめる。


こういう対応、

あいかわらずだな。



エ「それで、どうしたの?

 オーディションじゃなかったの?

 終わったの?」

須「……質問はひとつずつに

 してくれないか」


エ「うぅ。

 じゃあ、オーディション

 どうだったの?」

須「質問変わってるし」


エ「……」

須「……受かったよ」


エ「!

 本当!?」

須「本当。

 ああ、普通ならその場で決定

 なんてことないんだけど」



良かった……!

本当に良かった!



エ「……須賀くん?」




じーっと私の顔を見て、

行動を停止している。



須「そろそろ、その須賀くん

 っていうの やめないか?」
split second


エ「え……でも」

須「寛貴でいいから」


エ「寛貴…………くん?」

須「"くん”いらないって

 言ったんだけど」


エ「呼び捨てなんていきなりは

 無理だよ……」

須「ま、いいけど」



そう言って、手招きをする。


……?

なんだろう。


近づくと、

急に腕をひっぱられる。




須「ありがとう」
split second


エ「!!」



ほ、頬に……!



須「こんなことくらいで

 驚くなよ、バカ」

エ「バカ!?」


須「ああ、バカだ。

 お前は。

 何もわかってなさそうだしな」

エ「な、何を?」


須「俺がお前にどれだけ

 惚れてるかとか、

 お前のおかげで救われたとか」
split second


エ「私の?」

須「お前のこと思いながら

 やったんだ 今日の芝居。

 愛しい相手との会話シーンも

 あったんだけど……

 それ全部お前のこと

 想いながらやったんだ

 お前の前だと自然と優しい

 笑顔になるみたいだからな、

 俺は……


 今までの自分を壊すくらいの勢いで、

 頭ん中真っ白の状態にして……

 お前のことだけを考えて

 やったんだ。


 そしたら、褒められて合格

 そう考えると、この合格は

 俺とお前、2人でとったような

 もんだな」


エ「そ、そんなっ。

 私何もしてないよ」

須「まあそりゃそうだ。

 頑張ったのは俺だし」



ああ……、

なんか感動が全部その言葉で

消えていく……。



須「……だ、だけど。

 お前のおかげでってのは

 あるわけだし……

 お礼もしたいから……。

 そのっ、今度、

 俺の部屋来ないか?」

エ「へ?」



部屋……!?

なんで部屋!?



須「変な想像するなよ」

エ「してないよっ」


須「とにかく……

 そういうことだ!

 じゃあな!」



寛貴くんは、そう言い残して

逃げるように去って行く。




エ「一緒に戻ればいいのに」






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【By寛貴

また……お前に

伝えたいことができた。

まあ、いきなりは難しいかも

知れないけど、

ゆっくりやってくれればいいさ。

お前は知らないんだな、

お前がどれだけ俺を

救っているのか、とか。】