キミカレ南くんのネタバレです。

知りたい方だけお進みください。





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第5話 白vs黒





昼休み。

今日は友達と外でお弁当を

食べて……の帰り。


チラっと視界の端に

千歳お兄ちゃんが見えて、



エ「沙織ちゃん、ごめん。

 先行っててー」

沙織「わかったー!」


友達から離れて

そっちへ走る。



エ「南先生!」

千「……!

 えり……さん!」



……いま、絶対『ちゃん』って

でかかったんだ。


慣れない、のかな?




エ「なにして………!!」

彩「……」
split second

エ「……

 ……綾瀬川先輩!?」

彩「こんにちは」



お兄ちゃん、ひとりだと

思ったのに!

急にスッと出てくるから、

ビックリして固まっちゃった。



彩「元気だね。

 えりちゃんは」

エ「あはは……」


千「……っ」

彩「どうかしましたか?

 先生」


千「ああ、いえ。

 なんでもありません!」



……?

どうしたんだろう。

ちょっときょどってる?



千「それにしても彩人くんは

 本当にカッコイイですね!」

彩「どうしたんですか?

 急に」


千「僕なんか足下にも

 及びません」

彩「……?」



なんだかしゅんとしている

お兄ちゃんを見て、

綾瀬川先輩は

「ああ」と声を出すと、

隣に移動してきて、

私の肩を抱き寄せてきた。



彩「先生、僕たち

 つきあってるんですよ」

split second

エ「……はい!?」

千「えっ!?」



千歳お兄ちゃんとほぼ

同時に驚く私。

ねー?と言ってくる

先輩を見て、目を見開き、

口もぽかーんと開いている状態。
split second


千「あの、えっと……」




あ、お兄ちゃんもしかして

信じちゃってる?


慌てて否定、しようと

思ったけど……

どういう反応するかって

いうのも気になって、

黙ってなにか話し出すのを

待ってみる。


だけど--



千「そうだったんですね」



お兄ちゃんは笑顔で、



千「じゃあ僕、お邪魔ですよね。

 いますぐ退散します」



そう言って、

本当にすぐ身体を反転して

行ってしまう。



エ「……あれ?」



行っちゃったし……。

え、あれ?

千歳お兄ちゃん……、

もしかして誤解したままじゃない?



エ「わっ。待って、

 お兄……っ」



誤解をとかないと、

と思ってすぐに

追いかけようとした。



エ「っ!?」



だけど腕を捕まれて、

元の位置に引き戻される。



彩「そんな急いで離れなくても

 いいよね?」

エ「綾瀬川先輩!?」


彩「……」



先輩は真剣な表情で

じっと私を見つめる。


その真っ直ぐな視線に

耐えられず、目を逸らしてしまう。


するとすぐに「ふふ」と笑い声が

聞こえて、腕が離される。



エ「……?」



意味が解らず、

捕まれていた

腕をさすっていると。



彩「好きな人、いたんだね」
split second



そうにこっと微笑んで、

先輩は「じゃあ」と

去って行った。



エ「…………


 ……なんで。

 え?

 先輩……?」



残された私は、

いまいち状況がつかめず、

その場でしばらく

混乱していたのだった。




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【By千歳

彩人くんと話していたら、

君が声をかけてきてくれました。

それは嬉しかったんですが、

まさか彩人くんとつきあって

いるなんて……。

そういえば、僕が去るとき、

声をかけてくれました?】