キミカレ彩人先輩のネタバレです。

その後どうなるか知りたい!方だけ

お進みください。

(アフターストーリーの5話目です)





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after.5 たとえ君にどう思われても。




……。



彩「……」

エ「……」



放課後、帰り道。

今日は気まずいから

別々に帰るかなとか

勝手に思ってたけど……。



先輩はちゃんと私を

迎えに来てくれた。



でも、

迎えに来てくれた時に

ひとこと

『帰ろう』と言ったきり、

先輩は全然

しゃべってくれない。



ずっと黙ってる。


……すごく重い雰囲気。


今すぐでも

逃げたい気分。


でも、その前に

ひとこと謝りたい。


さっきは先輩の話もろくに

聞かずに勝手に決めつけて

色々いっちゃったから……。



悪いとか悪くないとか

そういうことじゃなくて。



彩「えりちゃん」

エ「は、はい!」



謝ろうかと思っていたときに

声がかかり、思わず足を

止めて返事をしてしまう。



彩「……さっきはごめんね」
split second

エ「え……」

彩「嫉妬して、君をまた

 困らせちゃったよね。

 本当にごめんね」



私を真っ直ぐ見つめ、

少し頭を下げて謝る先輩。



エ「そんな!

 私こそ、その……

 言い過ぎました」



慌てて私も頭を下げて謝った。



彩「ううん。

 実際、その通りだし。

 でもね。

 ひとつだけ言わせてもらえるなら」



先輩の声の感じが少し

変わったのを感じて、

顔を上げる。



エ「?」

彩「僕は僕に好意を持ってる

 女の子とはあまり話さないし、

 近づかないようにしてるんだよ」

エ「……?

 はい」



そういえば、先輩のファンと

言ってる子たちには

結構冷たい態度とってるような……。



彩「けど君は……どうかな?」

エ「え?」

彩「君に好意を持った。

 ましてや告白してきた人と

 仲良さそうに話してた」
split second

エ「あ……」


彩「別に友達だと言うんだから

 気にする必要ないんだけど。

 ……ごめんね。

 気になるんだ、僕は。


 彼らと話すなとは言わないし、

 好きにしていい。

 でもね。

 やっぱり心配だから」



エ「先輩、あのっ」

彩「嫉妬まではいかなかったけど、

 やっぱり焦るよ。

 彼らの方が君に近いしね」



そんなことない。

そんなことないのに!


距離とか歳とか。

そんなこと関係ない。

私の気持ちは……。



エ「私は、

 先輩のことが好きです!

 それは前からずっと

 変わってないし。

 これからも変わらない、です」

彩「……えり」


エ「だからっ

 そんなに不安に

 ならないでください」


彩「ありがとう。

 これからもヨロシクね」

エ「はい!」


彩「……ねえ」

エ「はい」

彩「僕はこの先、きっと

 君に近づいてくる男に

 嫉妬するし、それで君を

 困らせることもあると思う。


 だけど、それだけ君が好きで、

 離したくないんだ。
split second

 だから……嫌な時は

 ちゃんと言って欲しい。

 これから先もずっと

 君といたいから」



先輩……。



エ「はい、私も……。

 先輩とずっといたいです」

彩「ありがとう。

 ……そうだな

 こうしよう?」

エ「?」


彩「僕がまた同じような行動を

 とったら、君が僕をしかって?」

エ「え!?」



先輩をしかる……!?


……こ、怖くてできない。



彩「そうじゃないと、

 きっと僕は……」

エ「でも……」


彩「ね、お願いだから」

エ「わかり、ました」

彩「ふふ。ありがとう。

 ……」



……?



彩「まあ大丈夫だとは思うけど、

 しかったら倍返しとか

 ないようにするから。

 できるだけ」

エ「!!」


彩「ああ、大丈夫だよ。

 やったとしても、そんな

 すぐには反撃しないから。

 あとからわからないように

 じわじわ行くから」

エ「そ、その方がイヤです!」


彩「ふふ。

 ちょっと楽しみ」

エ「……!」



もうすっかりいつもの

彩人先輩に戻ってるし!


……まあでも。

この方が

「らしい」っていうか。

楽しい?っていうか。



彩「ねえ、そういえばさ」

エ「はい」



そっと先輩が私の手をとり、

そのままゆっくり歩き出す。



彩「幼なじみってどんな人?

 男の人?」

エ「あ、はい。

 えーと……

 優しいお兄ちゃんって感じです」


彩「お兄ちゃんってことは

 年上なんだね」

エ「はい」


彩「優しい、かぁ。

 僕もそういう男だったら

 良かったな。

 そしたら君を困らせたり

 しなかっただろうにね」

エ「先輩は優しいですよ!」


彩「そう?」

エ「……はい」


彩「あれ?

 今、間があったよ?」

エ「えっとー……」


彩「ふふ。

 ごめんごめん」

エ「先輩ってホント

 意地悪ですよね」



ちょっと拗ねてみると、

先輩はいつもの優しい微笑みを

見せてくれた。



そして--



彩「君がどう思っても、

 僕にとって君は

 お姫様だよ。
split second

 大好きな女の子で、

 大切な女性。

 だからいじめたくなっちゃうのかな?」


エ「それ、なんか違いますっ」

彩「ふふ。

 でもそれが僕の愛情表現

 だったりするんだよ。

 だから」

エ「!」



クイっと繋いでる手を

ひっぱられ、先輩の胸に

抱きしめられる。



彩「早く慣れてね」
split second


そう言って

軽く頬にキス。


キスのあと、目が合い、

優しく微笑む先輩。


私は先輩の背中に

手を回してギュっと抱きつく。



エ「先輩が好きです」



自然と言葉が出る。

いま、

伝えたいと思った言葉が。


そしてそっと先輩を見上げる。

先輩はちょっと

照れていたけど……。


でも、すぐにいつもの

余裕の笑みを浮かべて、

私の頬を撫でる。


頬におかれた先輩の手は

あたたかくて、

私はそっとまぶたを閉じた。



彩「好きだよ、えり」



その言葉に

私はゆっくり

先輩を見上げ頷いた。



そして、

近づいてくる先輩の唇に

自分から唇を合わせた。




To be continued.




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【By彩人

今日は僕の素直な気持ちを、

君に伝えたいと思うんだ。

君だから……君にだけ、ね。】