キミカレ彩人先輩のネタバレです。
その後どうなるか知りたい!方だけお進みください。
(アフターストーリーの4話目です)
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after.4 同級生と上級生
休み時間---
たまたま須賀くんと咲坂くんが
話してるところに通りかかり、
呼び止められた。
……。
皐「なんかさ。
椿の弟が自分も転校するって
きかないらしくてな。
俺まで巻き込まれそうに
なってて、もう面倒くさいのなんのって」
窓枠にひじをついて
ハァーっとため息をつく
咲坂くん。
本当に疲れてるみたい。
須「なんでお前が
皐「んー…まあ、
色々あんだよ。
あ!
そういえば、オマエらには
幼なじみっているのか?」
……なんでいきなり?
須「いきなりどうして、
そういう話になる?」
あ、須賀くんも
同じこと思ったんだ。
皐「なんとなく。
いーから、答えろよ。
減るもんじゃねーだろ」
須「……
いるようないないような」
皐「どっちだよ」
須「幼い時、仲良く遊んだ人。
っていう意味なら『いる』。
だけど、幼い頃から家族ぐるみで
仲が良くて、ずっと一緒に
育ってきてるみたいな
そういう意味での幼なじみならいない」
皐「……」
エ「……」
皐「オマエ……
難しく考えすぎだ」
私もそう思う。
口に出しては言えないけど。
須「ほっとけ」
皐「で?オマエは?」
エ「私?
私はいるよ。優しいお兄ちゃん的
存在の幼なじみ!」
須「……それはどういう意味での
幼なじみだ?」
エ「え。えっと……」
それって、さっき須賀くんが
言ってたやつだよね。
エ「どっちも、かな?
幼い頃から仲良くしてもらってたから」
須「……た?
過去形なのか?」
皐「オマエ、細かいな」
須「うるさい」
エ「あー、えっと。
ちょっと色々あって、
今はあんまり会ってないかな」
須「そうか」
エ「うん」
皐「……!」
エ「どうしたの?
咲坂く……っ」
???「幼なじみって、
どんな人なのかな?」
須「……あ」
彩「僕にも教えてほしいな、
エ「先輩……」
皐「……だから、
笑顔で冷たい声出すなっての」
ボソっと
咲坂くんの呟きが聞こえ、
先輩の顔を見る。
……確かに、笑顔だけど。
なんかちょっと
怒ってる感じがする。
なんだろう、
嫌な予感がする。
須「こんにちは。
綾瀬川先輩。
どうしたんです?
こんなところまで」
彩「うん。
ちょっと愛しの彼女さんに
エ「!!」
チラリと目だけで
私を見る先輩。
なんだろう、今の……。
冷やっとしたっていうか、
ケイベツしてる目っていうか。
皐「やべぇ……こえぇ」
彩「さっきから全部、
聞こえてるよ、皐くん」
皐「……あー、あはは。
彩「……」
皐「……?」
須「……?」
エ「あの……」
先輩、どうしたんだろう。
いつもなら、ここで
咲坂くんににっこり笑って
ひとこと言いそうなのに。
に、にらみあってる?
彩「ちょっといいかな?」
エ「えっ!?
痛ッ」
私の腕をグッとつかみ、
彩人先輩は歩き出す。
エ「せ、先輩っ」
振り向くと、
須賀くんは呆然としていて、
咲坂くんは苦笑して
手を振ってる。
なに……?
先輩、どうしちゃったの?
彩「……それで?」
エ「え?」
ここまでずっと黙っていた先輩が
急に口を開いた。
だけど、その言葉、声は
いつもの先輩じゃなくて……。
彩「彼らと仲良さそうだったね。
そう言って近づいてくる
先輩の表情は真剣で、
私を真っ直ぐに見つめている。
エ「……っ」
視線をそらすことも
動くこともできなくて、
じっと私も先輩を見つめて
立っていた。
これ、前にもあった。
もしかして、
先輩……嫉妬してる?
でも、なんで?
なにに嫉妬したの?
もしかして須賀くんと
咲坂くんと話してたから?
彩「僕といる時より、
楽しいのかな?」
……!!
やっぱり、そう、なの?
それだけで?
彩「そういえば、
あのふたりって、
君に告白して……」
エ「……です」
彩「え?」
エ「楽しいです。
あのふたりと話すのは。
それがどうかしたんですか?
友達と、同級生と
話しちゃいけないんですか?」
彩「そんなこと言ってないよ?」
エ「でも先輩はそれが
気になるんですよね?」
彩「……」
エ「先輩、なにをそんなに
気にしてるんですか?
あのふたりは友達、なのに」
どうしよう。
声が震える。
でも!
私、ただ話してただけだもん。
それにっ。
エ「先輩だって、女の子と
話してるじゃないですか。
それと一緒です
私……っ」
私が好きなのは……。
彩「……えり」
そっと私の唇に
指をそっとおいて、
彩「ごめん」
そう呟いて、
先輩は私に背を向けた。
そして少しだけ
こっちを振り向き--
彩「僕も君と同じ学年なら
良かったな。
そしたら休み時間ごとに
……といって、
屋上から出ていった。
その時、ふと思い出した。
前に先輩が言った、
『僕だって嫉妬くらい
っていう言葉と、
寂しそうな笑顔を。
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【By彩人
あの光景を見たら、
僕も止められなかった。
こう見えてもね……
いつだって、不安なんだよ。】






