キミカレ須賀くんのネタバレです。
この話の後に続くサイドストーリーの
ためにレポします。
知りたい方だけお進みください。
**************************************************
第10話 大胆すぎます
エ「んんっ……」
くしゃみしかり。
最近また風邪気味なのか、
のどが痛い。
須「どうした?」
エ「うん、
のどがちょっと痛いなあって」
須「やっぱり風邪か?
ったく、俺にうつすなよ」
エ「うつさないよ!
そんなに気になるなら、
うつらないように予防すれば
いいんじゃない?」
須「やってるさ。
毎日の日課になりつつあるけどな。
体が資本だから、役者は」
悔しいけど、
なにも言い返せないな……。
須「ほら、これ」
エ「のどあめ?
くれるの?」
須「ああ、よく効くんだ。
最後のひとつだから、
袋ごとやるよ。
ついでにゴミも捨てといてくれ」
エ「……」
気持ちは嬉しいけど。
差し出された袋には、
私の苦手なのどあめの名前が……。
エ「ありがと、でもごめん。
これ苦手なんだ。
だから、遠慮しとく」
須「でも軽い炎症のときに
ちゃんと治しておかないと
腫れるぞ」
強引に手にのどあめの袋を
渡してくる。
エ「いいの……。
帰りに買ってかえるから」
負けじと押し返す。
須「……そう言って、
菓子しか買わないんだろ」
エ「そんなことないよ!
ちゃんと買うって……」
たぶん……。
須「どうだか。
悪いが信じられないな」
エ「うぅ……。
とにかく、そのあめは苦手なの
……ごめん」
須「どうせ苦いとかいう
理由なんだろう?」
うっ……!
どうしてわかるんだろう。
須「図星か」
私の表情を見て、
ため息をつく。
でもわかるってことは、
須賀くんもそう思ってるって
ことだよね!
須「それなら……」
エ「?」
須「俺が食べる」
エ「あ……」
のどあめを口に入れ、
私をにらむ。
でも良かった。
ちょっとホッとした。
この流れだと無理矢理にでも
食べさせられるんじゃないかと
思っちゃった。
須「こっち来いよ」
エ「ん? どうかし……!!」
…………。
須「どうだ?苦いか?」
エ「い、い、いまっ」
腕を引っ張られたかと思ったら、
唇が触れて……!
エ「……うぐ、苦っ!」
気づけば口の中には、
さっきののどあめが。
まさか、今の……
口移しで!?
とっさに口を手でおさえる。
してやったりと上から目線の彼。
須「ざまーみろ」
そう微笑むけれど……。
顔はほんのり赤い。
エ「……そんな赤い顔して
言われても」
悔しくないし。
しかも自分でやっておいて
照れないでほしい……!
エ「なんでもないですっ」
**************************************************
【By寛貴
本当にわかりやすいヤツだ。
それならこっちにだって考えがあるぞ。
……ちょっと恥ずかしいけどな。】


