<パ優勝決定戦>ソフトバンクがロッテに連勝、最終戦へ

2005年10月16日(日) 21時15分 毎日新聞



 パ・リーグのプレーオフ第2ステージは16日、福岡ヤフードームで第4戦を行い、ソフトバンクが3?2でロッテに連勝。2勝2敗のタイに持ち込んだ。1点を追う四回にズレータが逆転2ランを放ち、中盤からは継投策でリードを守った。

 第2ステージ最終の第5戦は同球場で17日午後6時に試合開始。先発はソフトバンクが杉内、ロッテがセラフィニと発表された。勝利チームがリーグ優勝となり、公式戦1位のソフトバンクは引き分けでも優勝が決まる。ロッテが勝てば31年ぶりの優勝になる。

 ○ソフトバンク3?2ロッテ●

 ソフトバンクがズレータの活躍で逆転勝利。二回に同点ソロを左翼に放ち、1点を追う四回無死一塁では中堅右に2打席連続本塁打となる2ランを運び、試合を引っ繰り返した。中盤からの継投策も的中した。ロッテは反撃機で中軸が湿り、先発の小林宏を援護できなかった。

 ▽ソフトバンク・王監督 ズレータは値千金だったな。1点差はしんどいけど、より盛り上がる。明日は思い切り、総力戦で臨む。

 ▽孫正義ソフトバンクオーナー 興奮しました。(観戦した試合で13勝2敗と高い勝率)うれしいですね。監督とは固い握手をしました。明日は何が何でも勝って欲しい。

 ▽ソフトバンク・ズレータ (2アーチ、3打点と活躍)前夜の二塁打で調子を取り戻せたと確信していた。この調子で明日も絶対勝ちたい。

 ◇ズレータ、値千金の活躍

 前日は4点差を九回に追いつくサヨナラ勝ち。選手たちは「明日も野球ができる」と言った。それから一夜が明けた第4戦。もう追い詰められた悲壮感はなかった。

 それをズレータが2打席連続アーチで見せた。

 まずは先制されて迎えた二回。小林宏の甘く入ったスライダーを迷いなくフルスイング。左翼席に打球が飛び込むと、豪快にこぶしを突き上げ、うっぷんを晴らすように、大またで全力でダイヤモンドを一周した。「後がないし、何が何でも打つしかなかった」。2本目は、再びリードを奪われた直後の四回。四球の松中を一塁に置いて、今度は外角直球を腕っ節の強さで弾丸ライナーで右中間席へ放り込んだ。

 第2戦までは7打席無安打。いらだちは募り、取材陣に「相手は第1ステージで勢いがついている。おれたちは2週間も待たされたんだ」とプレーオフ制度を批判した。だが、邪念を振り払うようにドレッドヘアから丸刈りに“変身”して臨んだ第3戦でようやく初安打。「打席にはリラックスして立っている。投手に命まで取られるわけじゃないからね」と余裕も見え始めていた。

 ズレータの2本の本塁打にこちらも派手に右手を上げた王監督。連敗中は「松中とズレータが打てなきゃ勝てないわな」とぼやいていた。まだ、目を覚ましたのは二人の主砲のうち一人だけだが、4試合目になってようやく本来の姿を見せ始めた。【藤野智成】

 ◇最終戦はロッテの野球を

 ロッテは前夜のショックを引きずっていたわけではない。今季ずっと続けてきた、しぶとい野球は、変わっていなかった。しかし、後のないソフトバンクの大胆な継投に、五回の絶好の反撃機を断たれた。

 試合前、和田攻略法について里崎は「ボールを振らないこと」と明かした。チーム全体にこの意識は浸透。一回の先制点は、西岡がカウント2?0と追い込まれながらファウルで粘って四球で歩いたことが足場になった。四回終了時で和田の投球数は78球に達していた。ロッテにしてみれば、一人ひとりの粘りが、中盤以降にボディーブローのように効いてくるはずだった。

 ところがじわじわ追い詰める作戦は、王監督にはぐらかされた。五回のマウンドには和田ではなく高橋秀が立ったのだ。それでもロッテは新人の気負いにつけこみ、堀の安打と死球で無死一、二塁。ソフトバンクの早めの継投は失敗かに見えた。

 しかし王監督はここでもちゅうちょしなかった。吉武にスイッチ。このベテラン投手に大塚の送りバントをうまく処理され、走者が三封。ロッテの機動力野球を阻まれたシーンだった。

 連敗で流れは悪いが星はまだ五分。先発も守備も安定している。最終戦、ロッテの野球をすれば31年ぶりの歓喜が訪れるはずだ。【冨重圭以子】

 ◇けがの城島、チームメートたたえる

 松葉づえにTシャツ姿で、ベンチ裏からナインの戦いぶりを見守っていたホークスの城島捕手は「前夜のサヨナラ勝ちで勢いがあった。よかった。よかった」と逆王手をかけたチームメートをたたえた。

 プレーオフは全試合、球場に顔を出し仲間を励ました。特に自分の代わりにマスクをかぶる的場直樹捕手には「相手のラッキーボーイを止めろ」とアドバイスを送った。

 今季は7月に右肩痛を訴え、8月に出場選手登録を抹消された。王貞治監督から「プレーオフに万全になるように間に合わせてくれればいい」と声をかけられ、言葉通り、治療に専念した。ところが、9月22日のロッテ戦(千葉マリンスタジアム)で再び悪夢に襲われた。小宮山悟投手の投球を強振、打球が左足すねを直撃した。

 普段は痛みを口にしない城島選手がグラウンドに倒れ込み、苦もんの表情を見せた。診断の結果は「左足けい骨骨折」。全治2カ月の大けがだった。城島捕手の今シーズンが終わった。

 昨年のプレーオフ。最終戦で敗れた後、ベンチから狂喜乱舞する西武ナインを見つめていた。「若い選手たちにも見てほしかった。見ることで、本当の悔しさが出てくる」と城島捕手。その思いを持ち続けたが、プレーオフの舞台に立つことはできなかった。

 連敗した時、「優勝する時はこういうこともある。切り替えることが大事」と話した。けがは順調に回復して13日にはギブスが取れ、来月には自力歩行が可能になる。

 「これでタイ? 勢いを考えると五分以上のものがある。うちは一度がけっぷちに立たされたんだから」。ナインと心を一つにして、17日の決戦に挑む。【百留康隆】

 ◇ロッテのファンが長蛇の列

 スタジアム周辺には開場前から優勝の瞬間をこの目で確かめようと、ファンの長蛇の列ができ、前日より30分早い午後4時に開場された。午後6時の試合開始までには1階内野席は「黒と白」のロッテカラーで埋め尽くされた。

 ロッテが初回に先制。いったん同点に追いつかれたものの四回に再びリードを奪い、ファンたちは「もっと突き放して」と画面に映る選手たちに声援を送り続けた。だが、逆転の2点本塁打を許し、そのまま逃げ切られた。

 最後まで声援を送った千葉市稲毛区の会社員、安藤千尋さん(25)は「17日は勝つと信じている。絶対にあきらめません」と力強く語った。【神足俊輔】

 ○…ソフトバンクの和田が粘りの投球を見せた。慎重になりすぎた立ち上がり。西岡を四球で歩かすと、続く大塚の時に二盗を決められた。この後、福浦の内野安打で一、三塁になり、ベニーの適時打で1点。この回だけで37球を費やした。二回からもファールで粘られる苦しい投球だったが、何とか4回を2失点に抑えてマウンドを譲った。左肩の違和感で一時は登板も危ぶまれた和田。本人は不満の表情だったが、短期決戦の中では十分の仕事だった。

 ○…8割方がソフトバンクファンのヤフードーム。「なかなか慣れないんですよね」と敵地の印象を語っていたロッテの先発・小林宏がその雰囲気に飲まれたのか、警戒していたズレータに2打席連続本塁打を浴びた。直近のソフトバンクとの対決は9月19日。五回途中まで2被弾5失点と納得のいかない結果で降板しており、「何とかリベンジしたい」と臨んだマウンド。それだけに、この日のズレータに浴びた2発が悔やまれる。

[ 10月16日 22時6分 更新 ]







ロッテは小林がビビったのがなあ・・・

4点差を守れないのが優勝がかかった試合なんだろうな。

正直、流れはソフトバンクだけど、何が起こるか分からないからね。

良い試合を期待します!

でも、なんでTV中継無いんだ?

無能なTV局どもだ。

視聴率の低い巨人戦を中継し、こういう面白くて視聴率の取れる試合を中継しないとは。