カラーで撮るのとモノクロで撮るので何が違うかと言えば、
色があるかないか。
そんなのはあたりまえのことなんだけど、
モノクロで撮り始めてはじめて、
自分の目が色にものすごく影響を受けているんだな、ということに気がついた。
色は重要な視覚的情報の一つなんだけど、
私たちは日々色から来るイメージに頼ってモノを見ている。
と思う。
モノクロで写真を撮ったり、モノクロの写真を見たりするようになると、
色ではない情報に目が行くようになる。
光の強弱、形、質感などなど。
モノクロは、写真の世界では古い表現形態なんだけど、
自分にとってこれは、新しい視覚体験だった。
(つづく)