ジョー・サンプル/虹の楽園 から
虹の楽園 RAINBOW SEEKER
ジョーサンプルのアルバム「レインボーすいか」がいいよ、とう言う人がいて、「は?スイカ? スイカってどう書くの?」と聞いてしまった。スィーカー、seekerだった。それからほどなく、CD「虹色のスイカ」を手に入れた。
直訳すれば虹を探す人だけど、邦題は虹の楽園になっている。このアルバム、全8曲中ただ一曲メロディーズ・オブ・ラブを除いて、すべてに邦題がついている。面白い。
…野性の夢、道草、飛翔、愛は限りなく、雨の島影、旅立ち…
そして、ジャケット写真を見て、ああ、時代が十年以上古いものだなとすぐ分かる。分かりやすさは、私にとって重要な安心材料のひとつ。
「いくぶん乾いたタッチと洗練された歌心を持つジョーサンプル」と、何かの紙面で評されていた。そう、粒がはっきりした右手の単音による旋律、メロディーも聴き取り易い。
フュージョンという言葉が、私には一番ぴったりくる。曲の出だし、ベースによる印象的なフレーズで、テンポやのり、Cマイナー調だと理解する。リズムはマービン・ゲイの「マーシー・マーシー・ミー」と同じアレだ。…あのリズムに名前が付いているのかどうか、近いうちに調べます。
曲の展開が、ABAA形式というように簡単に割り切れない。ギターが奏でる第二モチーフは、リズムのキメがありコードも変化に富むので、これをバンドでコピー演奏しようものなら、曲をよく熟知しているか、リハーサルを重ねないと上手くいかないでしょう。(この曲を紹介してくれた人物のバンドは、いつかこれを演奏する予定のようだ。)
というのも、時々そのバンドにエキストラで呼ばれるので、70年代のこういう曲に初めて挑戦する機会がめぐってくるのではないかと、密かに期待しているのである。果たして「虹色のスイカ」が、原曲のようにタイトでスピード感あるものに仕上がるのかどうか。