白髪染めは短期間のうちにくりかえすと髪や頭皮を傷める可能性があります。みんなはどのくらいの頻度で白髪染めをしているのでしょうか?髪や頭皮に負担をかけないために望ましい白髪染めの頻度などについてご紹介します。
白髪染めは髪や頭皮にどんなダメージを与えるのか
酸化染毛剤の白髪染めはしっかり染まり、色持ちのよさが魅力ですが、酸化染料による頭皮のかぶれが起こることもあります。
白髪染めで髪が染まるメカニズムをみてみましょう。白髪染めは酸化染料やアルカリ剤が入ったものと過酸化水素水を混ぜて使用します。まず、アルカリ剤が髪を膨らませキューティクルを開いて酸化染料や過酸化水素を髪に浸透させ、過酸化水素がメラニン色素を脱色します。
また、過酸化水素は髪に浸透した酸化染料が発色するために必要な酸化の際にも役立っており、白髪染めには欠かせない薬剤です。しかし、過酸化水素はキューティクルをはがしてしまうことがあるため髪が傷んでしまいます。
白髪染めの望ましい頻度はどのくらいがよいか
白髪染めの頻度は白髪の髪全体に占める割合や髪の伸びる速さ、白髪を気にするほど度などによっても異なります。白髪が髪全体の6割以上の人は月に1度、白髪が全体の3割ほど度の人は1か月半~2か月半に一度と間隔がやや空きます。
また、美容院で白髪染めをする人は2か月~3か月に一度とさらに間隔が空きます。全体染めをするまでの間は、伸びた部分だけを月に1度か、2度の短い間隔で染めている人もいます。
白髪染めによる髪や頭皮へのダメージをできるだけ抑えるためには全体染めは2か月に一度が望ましく、最低でも1か月は空けた方がよいといわれています。
さまざまなカラーリング剤のメリットを生かす
白髪染めを2か月にすると、髪は1か月に1cmほど伸びるため2か月たった頃には白髪が目立ってしまいます。部分染めでカバーする方法もありますが、白髪染め以外のカラーリング剤も検討するとよいでしょう。
白髪染めは永久染毛剤の一つである酸化染毛剤に分類されますが、永久染毛剤には非酸化染毛剤もあります。非酸化染毛剤は酸化染毛剤に比べて色持ちはやや短くなりますが、脱色しないため髪の傷みやかぶれが少ないことが特徴です。
また、色持ちはさらに短くなりますが髪の表面を染める酸性カラーやカラートリートメントなどもあります。さらに、一時的に色をつけたいときにはヘアーカラースプレーなどがよいでしょう。
白髪染めのアフターケアをしっかり行う
髪は本来は弱酸性です。しかし、白髪染めをするとアルカリ性に傾き、キューティクルが開いてしまうために髪が傷みやすくなります。
そのため、カラーリング後にはヘアケアーが必要で、特にカラーリングから48時間以内の時間帯が重要といわれています。トリートメントなどでアフターケアを行い、白髪染めによるダメージをできるだけ少なくするようにしましょう。
髪の見た目を美しくするには白髪染めも必要ですが、望ましい頻度は2か月に一度です。全体染めのほか、部分染めや他のカラーリング剤などを併用して髪のダメージを防ぎ、髪内部から美しさを保ちましょう。