髪型のボブって?
みんな普段から何気なく使ってはいるけど意外と知らないヘアスタイル用語 “ボブ”
ファッション誌やヘアカタログによく出てくる髪型です。
アニメならサザエさんのワカメちゃんとかちびまる子ちゃん、芸能人だと田嶋陽子とかふかわりょうやバナナマン日村を直感的にイメージしませんか。昔でいう、おかっぱのイメージが強いですよね。
美容師さんはもちろん、一般の方でも雑誌なんかみてボブっていう言葉をよく使われますが、意味を知らないで使っている人は多いかと思います。でも知らなくてもイメージ的に使われていてそれがもう常識になっているので、ヘアスタイルはデザインですから、イメージだとかニュアンスでもいいのかもしれません。
ボブの代表的なヘアスタイルはマッシュルームとか、ショートならキャップスタイルと呼ばれるものです。ショートボブともいいます。ヘアスタイルは呼び方がいろいろあって、美容師さんが専門用語で使うヘアスタイル用語もあれば、一般の人が使うヘアスタイル用語もあります。
そしていま流行りの髪型はゆるふわボブ。重たいイメージのボブではなくて軽くふわっとしたボブが人気です。
ボブの定義
まず、ちょっと髪型の専門的な話になってしまいますが興味ない人は飛ばして下さいね。ヘアスタイルはざっくりと大きく分けて4つのカット技術で出来ています。
- ワンレングス
- グラデーション
- レイヤー
- セイムレイヤー(セイムレングス)
美容師さんはこの4つのカット技術を駆使してあらゆる全ての髪型をつくっているのです。すべてはこの4つの技法から生み出されるので、すべての髪型をつくる上でのベースになります。
それで、この4つの中の技法のひとつ、グラデーションカットで作ったヘアスタイルをグラデーションボブといいます。普通は略してグラボブと言います。
グラデーションというのは、簡単にいうと下の髪より上の髪の方が長さが長くて、自然に髪を下した時に、髪の重なりに少しだけ段が入っていて、全体的にはとても厚みがある髪型のことをいいます。
それで出来たヘアスタイルがグラボブなんです。
言い方を変えると、グラデーションカットで出来たヘアスタイルがボブと言えます。
特徴的には、形でいうと丸みをおびていて、そして重いです。重いというのは髪の毛の重なりが多いために、髪のボリュームを感じるということですね。段差が少ないため、言いかえれば安定感があるとも言えます。そのままでは重いので毛先は動きにくいです。
髪の長さが短ければショートボブと呼ぶのが一般的です。
しかし例えばその上の方にレイヤーカットが入っていれば、レイヤーボブになったりするので、ヘアスタイルの数は無限にあります。
繰り返しますが、上記の4つのカット技法の組み合わせによって髪型が出来ているのですが、その組み合わせを入れる部分は髪の毛の分け方によって無数にあるため、たった4つのカット技法で無限のヘアスタイルが作れます。
ちなみに、ワンレングスは髪を真下に下ろした時に外側の髪と内側の髪の長さが同一直線上で重なる状態を指します。外側の髪と内側が同じ長さになるということは、髪の毛一本を抜いた場合、外側の髪のほうが長くなります。
つまり毛先だけをみると、髪の毛が一番重なっていて厚みがあり、安定しています。
レイヤーはグラデーションとは真逆で、上の髪が下の髪より短い状態で、真下に下ろしたときに段が広くなります。髪の厚みが少ないので軽さと動きが出せます。毛先を動かしたり軽い髪型にしたい人はレイヤーでカットするのが向いています。
セイムレイヤー(セイムレングス)は、レイヤーとグラデーションの中間で、上の髪と下の髪が同じ長さのことを指します。髪の厚みも中間になりますので、ある意味で一番バランスの取れた髪型です。