髪と頭皮の基礎知識
美しい髪を育むには、自分の髪や頭皮の状態を知ることが大切です。髪のことを理解して、薄毛予防を行いましょう。
髪は一日でどのくらい伸びるのか？
髪の毛の伸びる速さは、平均一日に0,35～0,4ｍｍと言われています。一日に平均0,4mm伸びるとすると一ヶ月で12ｍｍ、1年では１４cm 伸びる事になります。しかし、毛の成長速度は、性別、年齢、体調、栄養状態、また季節によっても異なります。気温が高くなる夏が早くなり寒い時期には遅くなります。また年齢では30歳を過ぎると毛の成長速度は遅くなってきます。
髪は何からできているのか？
髪の毛は、たんぱく質のアミノ酸からできています。18種類のアミノ酸からなり特に多いのがシスチンと呼ばれる硫黄を含む含流アミノ酸です。シスチンの量が多いほど太くコシやハリがある髪と言えます。シスチンが多く含まれる食品は、大豆や卵、青魚、脂を除いた牛肉、鶏肉など良質のたんぱく質に多く含まれます。
髪の色は、何できまるの？
髪の色は、メラニン色素で決まります！髪の毛の色はメラニン色素の含有量によって黒色になったり赤茶になったりと異なります。メラニンの色素の種類は、ユーメラニン（黒褐色系）とフェオメラニン（黄赤色系）の2つがあります。ユーメラニン色素が多いのが黒色。毛の中にその量が多ければ多いほど黒色の髪になります。逆にユーメラニンの量が少ないほど、褐色から、茶色、金色になります。メラニンを全く含まないのが白髪です。
髪は何歳から衰えるの？
男性は、20歳くらいまでが、こしやはりがあり一番元気な時期ですが、平均25歳くらいから髪の毛は徐々に細くなり始めます。肌や体の老化も25歳から下降線をたどります。
女性は男性よりやや遅く30歳くらいから髪の毛は細くなり、更年期を迎えるとホルモンバランスの影響でさらに細くこしがなくなります。若いときから頭皮のケアをすれば、老化は遅くする事は可能です。気がつく前にしっかりお手入れしてきましょう！
髪は毎日洗った方が良いの？
頭皮は毎日毛穴から皮脂が分泌され(体の中で最も多いです)、汗やホコリ、整髪料などが毛穴に詰まった状態です。この皮脂や汚れが毛穴を防ぎ毛髪の成長を妨げるのはもちらん、頭皮にいる常在細菌によって脂肪酸などに分解され、頭皮の炎症やにおいの原因ともなります。必ず毎日就寝前に洗髪するようにしましょう。なぜなら睡眠中に出る成長ホルモンにより髪は育つからです。成長ホルモンより髪は成長します。1日の汚れを翌朝に持ち込まないようにしましょう！ただし、頭皮に炎症があったり乾燥性のパサパサした細かいふけがでる方は、洗いすぎて角質細胞が乾燥性しすぎてフケになっているので、シャンプー剤の量を減らし一度洗いにしましょう。
髪の毛は一日にどのくらい抜けますか？
髪の抜ける本数は、性別や年齢、健康状態、季節によっても異なりますが一般的に一日に平均50本～80本は抜けますのでシャンプー時に沢山抜けても気になさらない方が良いでしょう。しかし、100本以上抜けると何らかの原因とあると思われます。また季節では秋にかけて抜け毛が多くなるといわれています。これは、夏に浴びた紫外線の影響で頭皮や髪がダメージをうけているためと思われます。夏の髪や頭皮の紫外線対策もしっかりと行いましょう。
年齢とともに髪が薄くなるのは何故でしょうか？
年齢とともに髪が薄く頭皮が透けて見えるようになる大きな原因は年齢とともに髪が細くなるためと思われます。若いときは太くコシのあった髪も年齢とともに細くコシがなくなります。太くコシがあると髪の毛は詰まって生えていますが、細くなると同じ本数でも頭皮が透けて見えるようになります。また抜け毛による原因も考えられますが、髪が細くなったために薄く感じる事の方が多いです。
抜け毛の主な原因はなんでしょうか？
抜け毛が増える原因は、いろいろ考えられますが主な原因は男性は男性ホルモンの影響、女性は加齢によるホルモンバランスの乱れ、頭皮の脂漏、頭皮の乾燥血液循環の不調、ストレス、睡眠不足、ダイエットなどの栄養障害などが考えられます。自分の頭皮の状態や、健康状態、生活リズムなど一つ一つ見直してみましょう。なんらかの原因が見つかるはずです。