黄色い景色 | eringoの気まぐれ 時々 上の空
館山の海
初めて見た景色は
季節のせいか
海よりも
乾いた無数の草木が
夕陽と混ざって砂に溶けた
濃くて深い黄色だった
咽せるくらいに塗り潰された黄色が
ゴッホの黄色みたいだと
吹き付ける砂埃に頬がチクチクしながら
少しぼぅっとした
そのうち涙も鼻水も止まらなくなって
今来た道も見失って
ほんの少し不安が腹をついて
足を早めた
そして
黄色に映る影がひとつで無いことに気付いたら
なんだか楽しいじゃないかと笑えてきた
焼きつくとはこの事かと
忘れない景色がひとつ
増えた夕暮れだった
今日もありがとう

