然るべき | eringoの気まぐれ 時々 上の空

然るべき

右の踵が左の爪先を追い越す

左の爪先が右の爪先に追い付いて追い越して

右の爪先が恨めしそうに左の踵を追う


繰り返す

黙々と繰り返す沈黙と動作は

男をどこかへ運ぼうとしている



いつまでも変わらない動作と景色に惑い焦り


果たして男は己の目的すら忘れそうにもなる


惑いから動かす足が早まり絡まり

足踏みだけの勇み足は宙を蹴る

男は想像を遥かに上回る転倒を前に

ちょうど正午を示すであろう太陽の位置を仰いだ

見事傾いた姿勢を立て直すすべもなく

半ば海にでも飛び込むように飛んだ

起き上がり

続けて

ぶざまなしりもちをひとつつき

大きなまばたきをふたつし

ゆっくり首を横にみっつ振った



やはり代わり映えのしない景色に惑い


太陽のその位置を大きな手をかざし確認する


再三繰り返してきた爪先リレーを再開する


今度はひどく慎重に

ときに臆病に

何故辿り着かないのか

惑いと焦りを不安が覆い

暑さが手伝い息苦しくもある


男は渇いた喉にその大きな手をあて

擦れた声を絞りだす



何故だ



どこなんだ



声にならない悲壮は



悲鳴にも似た喉笛


ひゅぅひゅうと虚しく

蝉の鳴き声に踏み躙られ掻き消えた


爪先リレーは続く



男は目的に

男は目的地に

男は答えに



辿り着けるのだろうか



然るべきその答えに










とまぁ
私の勝手なイメージだけれども


楽しみだなぁ

期待しちゃうよ(^-^)