こんにちは、エミです。
先週、生まれて初めて名古屋へ行ってきました。
数年前に名古屋に職を得て移住した知人に、「そういえば名古屋行ったことない」と打ち明けたら、「そういうもんですかね」と言いつつちょっと驚かれた(ような気がした)のでなんとなく一度行っておこうかなと思ったのがはじまりです。
完全に個人旅行なので、行き先や食事などの計画を自分で立てなくてはいけません。
とはいえ、名古屋のご当地グルメってあれでしょ?味噌煮込みうどんとか味噌カツとか手羽先とかの茶色い系でしょ?みたいな感じで、大変失礼ながら行く前は大して興味なかったのが正直なところです。
ところが、とあるワインバーでカウンターに隣り合わせた先客からヤバい食べ物を教えられてしまいました。
あんかけスパゲッティ
ワインバーって、普通のバーと違って、なんとなく近くの人と言葉を交わしたりするじゃないですか。
カウンターの左端に座っていた男性は地元の方だったみたいで、流れるようにオススメの名古屋飯をたくさん教えてくださいました。
しばらくすると右端にいた男性が先にお会計をして帰り支度をしながら、遠慮がちに「自分は名古屋出身ではないのですが…」と切り出し、「カレーのチェーン店のココ壱番屋の系列のパスタデココっていう店のあんかけスパゲッティが美味いです」と仰いました。
え、何それ。気になる。
左の男性曰く、太麺のパスタを炒めてそこにスパイシーなソースを絡める。パスタと思って食べない方がいい。パスタであってパスタでない。あれはあんかけスパゲッティという食べ物である。
何ですかそれ。パスタであってパスタでないとは、哲学ですか?禅問答ですか?
まったく味の想像がつかないまま煙に巻かれたような心持ちでいると、右の男性はあんかけスパゲッティのことだけを遺言のように言い残して姿を消したのでした(先に退店されただけです)。
そんなの絶対食べに行くじゃないですか。
翌日、Googleマップで探した店舗に行きました。
たしかSSサイズで150グラムだったと思うのですが、Sサイズくらいでも良かったかも。ちなみに私は家でパスタを茹でる時は絶対に80グラム以上茹でません。おそるべし、あんかけスパゲッティ。
その前の用事でシャンパンを死ぬほど飲んでたので、5割増しくらいで麺類が美味しくなった可能性もありますが、あの食べ物がまた食べたくてたまらないのです。
なんなんだろう、あんかけスパゲッティ。
ここまで名古屋のことを考え続けた一週間はこれまでの人生になかったと思うのですが、気付いたらあんかけスパゲッティのことを思い続け、コメダ珈琲の一部店舗のメニューに存在すると知ってスマホで検索する日々。
ついに見つけました!!!(狂喜)
ダイワロイネットホテル横浜関内店のメニューより抜粋
「そのうち行くか」と思ってましたが、健診のため早起きしたので土曜日の午前から行ってきました、コメダ珈琲。
健診は横浜だった
結論。うーん、なんか違う。
もちろん名古屋のあんかけスパゲッティをすべて食べたわけではないし、語れるわけではないのだけれど、私が心をつかまれたあの謎の料理とはまったく別物でした。
コメダのあんかけスパゲッティ
スパイシートマトソースのリングイネみたいな感じ。
平麵なんですよ。やわらかいんですよ。
カフェラテと豆菓子
帰宅したら、通販で購入したパスタソースと麺のセットが届いてました。
どんだけ食べたいんだ、あんかけスパゲッティ。
楽天で買ったレトルトソースとパスタのセット。お得。
これでダメだったら、ソースから自作するしかないなと腹をくくってます。
安心の田崎真也会長シール
思えば、あんかけスパゲッティが好き!というよりは、「パスタデココ」の「ミラカン」が食べたいという、いわば中毒症状っぽいので、ウインナーソーセージ入ってた方が記憶の中の味に近づくかも知れません。
玉ねぎとピーマンは冷蔵庫にあるので、暇を見つけて再現してみます。
【どうでもいい余談】
ワインバーで左にいた男性から伺ったところによると、「味仙の台湾ラーメンも美味しい。名古屋の人は慎ましいから、”名古屋ラーメン”と名乗ればいいものを台湾ラーメンと呼んでいる」とのことでしたが、めちゃくちゃわかりにくいから名古屋ラーメンにしてくれれば良かったのに…と思いました。
あんかけスパゲッティも、たぶん中華のあんかけのイメージがあったので「え、まずそう」と思ってはじめまったく興味を持たなかったのですが、名古屋地元ではない方からの熱弁によって出会うことができました。もっとわかりやすい名前にして。名古屋スパゲッティとか。
ほかにも「しるこサンド」の話をしたり、なんか楽しかったです。
生まれてこのかた、まったく縁がなかった名古屋ですが、またあんかけスパゲッティを食べに行かなければならないという用事ができてしまいました。
人生いくつになっても何が起きるかわかりません。
おしまい。