こんにちは、エミです。

先日、都内某所でワインと料理を提供するイベントを開催してきました。

 

 

 

素晴らしい場所の提供もあり、素敵な協力者にも恵まれ、かなり前から気合を入れて準備をしていました。

 

私がワインの輸入で関わっているジョージアというコーカサスの国のお正月文化を学び、ワインの試飲、料理の試食、という詰め込み過ぎなのでは?と不安になるほど盛り沢山のプログラムを用意してとても張り切っていました。

今回が第一回の試みということもあり、うまくいくかどうか不安がなかったわけではありません。

色々と考えながら、事故のないように試行錯誤しつつ進めていたつもりです。

 

それでも、お申し込みいただいた30人ほどの方すべてに満足いただくことはできなかったようでした。

 

会の進行をやりつつ、私が気付いた時には一人の女性が出入り口付近に立ちすくんでいて、受付をお願いしていたKさんが困ったような顔でこちらを見ていました。

 

二人の方へ近付いていくと、マスクをしているので表情のよくわからないその女性は、「とても不快なので帰ります」と怒りを滲ませた口調で切り出しました。

 

状況がよく飲み込めないので、どうしましたかと聞くと、

 

「私は他人が触った料理を口にするのが苦手なんです。なのに、この場では誰が触った食べ物なのかも分からなくなってますよね?衛生管理責任者もいない状況で、食中毒とか起きたらどうするんですか?不快なので帰ります。食べ物は食べたくないし、食べ物を食べないでワインだけ飲んだら酔っ払いますよね?さっき出してもらったチュルチヘラ(注:ジョージアのお菓子)は食べましたけど、ワインは飲んでないから参加費を返金してほしいです。会場を借りるお金とかもかかってるだろうから、半分くらいは出してもいいですけど、半分は返してほしいです」

 

と一気にまくしたてられました。

(多少言葉遣いは記憶違いの可能性もありますが、主張は大体こんな感じでした。)

 

私がトラブル対応に慣れてなかったのが良くなかったと思います。

全体の会の司会進行役も自分でやっていたので、早く持ち場に戻って会を進行させなければ…と焦っていたこともあります。

とにかくお客さんの主張を受け入れなければ!と判断し、言われるがままに半額の2千円を渡したことがどうやら火に油を注いだようでした。

 

「半分って言われたら半分なんですね…。本当は全部返してほしいですけど、そういう感じだったらもういいです。とにかく不快です。不快にしか感じないので、もう二度と参加したくありません」

 

ただ、「申し訳ありません」と謝って見送ることしかできませんでした。

 

この時のこちら側の不手際は確かにあって、主には二つ。

・食べ物に触る前に手を洗うか、消毒液を使ってくださいという呼びかけはしたが、参加者個人に任せていた(→強制すべきだった)

・一人一つ皿をとって各自で移動してくださいという呼びかけはしたものの、善意で配膳をしてくれる参加者を止められなかった(→気付いてたけど、「手伝うな」とは流石に言い難い)

 

途中退出された件の女性には、即当日にお詫びのメールと、残額返金の申し出を行いました。すると翌日その方から丁寧な返信と、返金先の口座の連絡があって、変な人ではなかったということがわかりました。

(速やかに参加費を返金したことは言うまでもありません)

 

まず反省すべき、全体の進行として改善が必要な点は、感染症対策が徹底できていなかったこと、そして人員が不足していたことです。

今後は手指消毒や調理する側の手袋やマスクを義務付けるとともに、司会進行はほかの方に任せて私が全体監督をやるようにしたいと思います。

 

イベント主催者側としては、参加してくださる方にただただ喜んでほしいという一心でやっています。

なので、楽しかったです!と言っていただけたら天にも昇る気持ちになりますし、来なければよかったです!と言われてしまったら暗澹たる気持ちでその後過ごすことになります。

 

まだまだ、大人数のイベントを再開するには課題が多いなと感じました。