【PANDA編集部】◆編集部員「劇団員の舞台裏」マル秘レポ/中国ギャグアニメで笑いのツボを研究? | コミック作家の海外デビューを応援!PANDAコミック大賞 事務局ブログ

【PANDA編集部】◆編集部員「劇団員の舞台裏」マル秘レポ/中国ギャグアニメで笑いのツボを研究?

それでは、2012年度第45回メールマガジンをお届けします。
よろしくお願いいたします。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇TOPIC◇
◆PANDA編集部員・川口「劇団員の舞台裏」マル秘レポ
◆中国のショートギャグアニメ『十万个冷笑話』日本語訳で笑いのツボを垣間見る
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆PANDA編集部員・川口「劇団員の舞台裏」マル秘レポ



先月11月15日~19日まで、藤田和日郎先生のコミック原作
『からくりサーカス【サーカス編】』をもとにした舞台に、
出演させて頂いてました川口ですー!!


普段は編集部で先輩にもまれながらお仕事をしてる
川口ですが、休みの日は桜井名義で表現のお仕事を…。
と云う事で、客演で『カプセル兵団』という劇団さんに
誘って頂き、原作に登場のキャラ・ミンシア役で出演してました。


「そんなに出番多くないから大丈夫ですよーハハハ」的な軽めの
お誘いだったのですが、舞台の2週間前くらいからは大変な日々…。
アクション沢山! ギャグ盛りだくさん! テンション高!な演出。
案の定、11月前半は編集部をほとんどお休みもらってました…。
(ありがとう、木下チーフ…)


さてさて話題を舞台に戻しますと、共演者さんは素敵な人ばかり!!


ダンスの世界大会で6位入賞された森澤碧音さんや、
『ウルトラマンゼロ』のスーツアクターで有名な岩田栄慶さん!!
『忍者戦隊カクレンジャー』のサスケや『星獣戦隊ギンガマン』の
ヒュウガ役でおなじみの俳優・小川輝晃さんなどなど…
有名な俳優さん&女優さんと一緒の舞台に立てて、非常に勉強になりました。


そして原作の人気効果もあり、公演の1週間前にはチケットはほぼ完売。
公演が始まるとツイッターの口コミなどで「面白い!」「すばらしい!」
と広まり、千秋楽には当日券を求めてご来場・立ち見が出るほどだったようです。


原作の藤田先生も観に来てくださいました!
弊社の第1回インターン生として参加したheathさんも、
原作ファンのお父さんと駆けつけてくれました><


とにかく今回、貴重で刺激的な体験をしました。
関係各所の皆様、ありがとうございました!



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆中国のショートギャグアニメ『十万个冷笑話』日本語訳で笑いのツボを垣間見る



各国で安定した人気を誇るギャグ・コメディ作品。
中国でも国産作品のほかに、日本の多くのギャグ・
コメディ作品も現地のファンを楽しませています。


ですが、同じギャグ・コメディ作品といっても
民族が異なれば、当然「笑い」のツボも異なります。
中国の「笑い」の特徴は、私見ですが日本と比較すると、
おおまかに下記2点が挙げられると思います。



良い意味で笑いの感情の沸点(ハードル)が低い気質。


例えばギャグ4コマ漫画の場合、4コマ目(オチ)の直前、
3コマ目(フリ)で爆笑する事も…。いわゆる「箸がころがっても面白い」。



日本よりも漫画・アニメの歴史が浅い分、物語(の裏)を読む力が弱い。


中国のサブカル的な漫画・アニメの歴史は約20年。
これは単なる経験値の差なのですが、ロジックと前フリを積み上げる
日本の落語のような笑いよりは、出オチ・ヘン顔・リアクション芸など、
牛乳を飲んでいる小学生を笑わせるような、勢い任せの
一発ギャグネタ系のほうが、理解しやすいと考えます。


では、中国人は具体的にどんなギャグ・コメディ作品の
ネタ・フリ・オチを楽しんでいるのか?


今回は、その参考としまして中国産のショートギャグアニメ
『十万个冷笑話』の登場キャラのセリフを日本語訳しているサイトを紹介します。
丁寧かつ、より日本の言い回しに近いニュアンスで翻訳されています。



内容を一部抜粋致します。


登場キャラ:李靖=主人、夫人=妻、那託=生まれた赤ちゃん
シチュエーション:夫婦の間に超ゴツイ赤ちゃんが生まれた!


李靖:お前が身ごもって三年、ついに生まれたのだな。
夫人:あなた、これは私達の子供ではありません。正直に言いますと
   この玉は私が三年間何もせずハナクソをためて作ったものなのです。
   ずっと隠しておりました。本当に申し訳ありません。
李靖:おまえ、くだらないことはいい加減にせんか。それで、子供は?
那託:父上、あなたの子はここにおります。
李靖:魔物め、この剣を食らえ!
那託:父上、魔物ではありませぬ! 何故一目見たわが子に剣を向けるのですか!
李靖:黙れ!生まれてすぐに白刃取りが出来る子供など持ち合わせておらぬ!



…と、このように勢いのある展開と出オチ(ギャップ)やリアクション芸。
そして「ハナクソ」「魔物(ヘン顔?)」と、小学生が喜ぶような
一発ギャグかつ適度な下ネタなどが盛り込まれています。


もし、物語の全体的な流れやラストが気になる人は文末のアドレスを参照ください。
なお同サイトでは、約4分の中国語字幕付き本編アニメ映像も見られます。



お力添え頂いている各作家様には、ギャグ・コメディ系を
得意とする方も多いと思います。例えばご作品を制作する際などに、
ネタ・フリ・オチのヒントや笑いのツボの目安となれば幸いです。



■中国のショートギャグアニメ『十万个冷笑話』の日本語訳

http://chinanime.blog.fc2.com/blog-entry-51.html