【PANDA編集部】◆第2回インターン学生が卒業/中国の反日活動で日本のサブカルが狙われない理由 | コミック作家の海外デビューを応援!PANDAコミック大賞 事務局ブログ

【PANDA編集部】◆第2回インターン学生が卒業/中国の反日活動で日本のサブカルが狙われない理由

それでは、2012年度第43回メールマガジンをお届けします。
よろしくお願いいたします。


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◇TOPIC◇
◆第2回編集部インターン学生2名が無事(?)卒業
◆なぜ中国の反日活動は日本のオタク系サブカルを狙わないのか?
◆メルマガ担当より
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◆第2回編集部インターン学生2名が無事(?)卒業



出版・編集業界で仕事をしたい学生の
希望者に向けた弊社のインターン制度。


このインターン制度は現役の大学生を対象としたもので、約半月、
実際に編集部でアシスタントとして働きながら業務を経験しつつ、
社会人としてのスキルや知識を身に着ける場を提供するものです。



第2回目となるこのインターンセミナーで採用された
大学生2名(勇人さん、こっしーさん)は、当編集部の
期間限定アシスタントとして働き、今週末に無事卒業します。


次世代のフレッシュな人材に編集部一同も、
良い影響を受けたと思います。



実際、彼等は出版・編集の業務を体感し、得た経験も多いと思いますし、
個人的には縁があれば、またこの業界で再会する事を楽しみにしてます。


そんな彼等の業務やコメントについては、下記アメブロを参照ください。



■インターン生のアメブロ


http://ameblo.jp/panda-intern/entry-11405848074.html



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◆なぜ中国の反日活動は日本のオタク系サブカルを狙わないのか?



中国での反日運動時。現地にある日本産のカーショップや日本食の
レストラン等は、その対象として多々狙われたケースがありますが、
オタクな日本のサブカルチャー系はお店やサイトで一部発売・配信の
停止・遅延にかろうじて留まっておりました(現在は復旧の兆しも)。



では、なぜ中国の反日活動は日本のサブカルチャー系を狙わないのか?


その答えは「それはそれ、これはこれ」と割り切る傾向の中国人気質。
ましてや、アニメやマンガ好きなオタクはその割り切りが顕著。
好きなサブカルチャー系には、費やす時間も手間も惜しません。


今回は、上記にちなんだ答えが載せられたサイトをご紹介します。
先述の中国人気質と合わせて、そのサイトで分析されている
主な理由3点と各根拠を抜粋しますす。



①格差と結びつかなかった
②海賊版ではない「ホンモノ」入手の優越感
③政治的にも安全



【①の根拠】


日本車や日本製品などを持っているということは、それを買える
レベルの経済力を持っている、ということでもあります。


今回のデモが暴動にまでエスカレートしてしまった原動力には、
中国で急激に拡大する格差や、豊かさの情報だけは入るのに
自分はそれを手に入れられないこと、持たざる者は持てる者には
追いつけないというのを強く実感するようになりつつあること
などからくる、閉塞感(鬱憤)を晴らそうとした点が推測されます。


しかし、オタク関係のアニメや漫画というのは基本的に
中国の若い層が中心としなってハマっている娯楽なので、
各個人の勝ち組・負け組の差が決定的に出ているわけではありません。
また、関連するオタク趣味に関してもコレクションやコスプレくらいで
「富めるものの楽しみ」といったイメージからは程遠い存在のようです。



【②の根拠】


中国では以前より規制が厳しくなっているものの、
依然として海賊版や違法ダウンロードにより「安価」、
もしくは「タダ」でコンテンツを入手する現状があります。


とはいえ、一流の漫画を上記の箇所でコンテンツを見ても、
翻訳無しや誌面(スキャン)の荒い、劣悪なものが多く、
きちんとした翻訳済みの正規版を読みたいと考えるのが、
ファンとしての心情だと私見では思います。


さらに中国が、非正規経由のコンテンツ流通が占める環境なので、
「ホンモノ」を手に入れたり体験したりするということの効果が
日本に比べて非常に大きなものとなっているようです。


それが、いわゆる「見栄っ張り」な心をくすぐり、

例えばオリジナルのDVDやBDに書籍、CDやフィギュアなどの
正規の関連グッズの購入、声優やアニソンアーティストの
イベントに参加したりするというのが現在の中国オタク内での
「一目置かれるお金の使い方」となっているとのこと。


周囲(現実、ネット共に)の趣味の仲間に対して、
話のネタなどにしたり見せびらかしたりして自慢できますし、
しばらくの間は一目置かれる(ような気分に浸れる)ようです。



【③の根拠】


日本のアニメや漫画は、音楽や社会風刺なコンテンツと比べて、
ほとんど反政治的なメッセージと無縁であり、規制や取締を
受ける可能性も比較的小さいので、ハマっていても
いわゆる「安全」な趣味とされています。



このようにアニメや漫画など、オタク系サブカルチャーの
趣味が現在の中国で人気になり、その魅力にハマる人間が
後を絶たないのは「コンテンツ自体の面白さ」はもちろん、
「格差にさほど隔たりなく楽しめる(劣等感を抱かず)」
「政治的(社会的)に安全に楽しめる」のが理由と考えられます。



■なぜ中国の反日活動は日本アニメを狙わないのか?


http://kinbricksnow.com/archives/51822970.html