【PANDA編集部】◆弊社専用の漫画配信アプリ「漫邦」登場/「コスプレ」から「COSPLAY」へ | コミック作家の海外デビューを応援!PANDAコミック大賞 事務局ブログ

【PANDA編集部】◆弊社専用の漫画配信アプリ「漫邦」登場/「コスプレ」から「COSPLAY」へ

それでは、2012年度第39回メールマガジンをお届けします。
よろしくお願いいたします。


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◇TOPIC◇
◆弊社パートナー会社専用の有料漫画配信プラットフォーム「漫邦」登場!
◆日本のオタク文化「コスプレ」から中国の「COSPLAY」へ

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◆弊社パートナー会社専用の漫画配信プラットフォーム「漫邦」登場!



現在も揺れている日中情勢下においても、
漫画やアニメなどのサブカル人気は絶えない中国。
弊社の活動もその情勢の合間を縫って、着々と進行中です。


その活動の最新情報として、中国の弊社パートナー会社・易覧社
専用の携帯漫画配信プラットフォーム「漫邦(マンバン)」が
登場しましたので、お伝え致します。



この「漫邦」とは、弊社の漫画作品のみを配信する専用アプリで、
漫画作品の有料ダウンロード、課金支払、作品閲読などの機能を備え、
発売前のアンドロイドOSを搭載した中国製のスマートフォン端末の
待ち受け画面に、プレインストールされるものです(11月開始予定)。


中国のアンドロイド市場において(2011年末、易観国際調べ)、
アンドロイドOSが搭載された端末の中国市場シェアは68.4%
(昨対比204%)と圧倒的であり、上記の端末は国市場で月30万台の
販売が見込まれ、「漫邦」へのアクセス数UPも期待できます。



さらに「漫邦」は易覧社の運営サイトとも連動し、
プロモーションもリンクされる予定です。


そのプロモーションの一環として、10月末に上海で行われる
イベント「中国(上海)消費電子展」にて「漫邦」を紹介宣伝します。
イベントの詳細に関しましては、下記をご覧ください。



各作家様にお力添えを頂いておりますご作品が、
ひとりでも多くの読者の目に触れ、楽しんで頂ける
機会が増えました事は、編集者としても喜びの一言に尽きます。


また「漫邦」関連の続報が入りましたら、お伝えする予定です。



■「中国(上海)消費電子展」


開催日時:10月30日~11月1日
イベント紹介URL:http://aidzz.com/
当日の予定:携帯実機の展示(来場者へのアプリ紹介と試用)、
チラシ配布、来場者へのプレゼント:マグカップ
(漫邦のロゴ、サイトQRコード、キャラクター印刷)



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◆日本のオタク文化「コスプレ」から中国の「COSPLAY」へ



中国でも人気の高いオタク文化「コスプレ」。
一般的には題材となる好きな作品のキャラクターの
格好をする、いわゆる「なりきり」行為です。


ですが、中国のコスプレは日本と同じようにアニメや漫画の
キャラクターのコスプレをする人と、完全オリジナルで
「勝てる、儲けられるコスプレサークル」を狙った路線の
二極化が進んでいる事は、あまり知られていません。



今回は、そんな中国のコスプレ事情とそれまでの歴史をまとめた書籍
『コスプレでつながる中国と日本: 越境するサブカルチャー』を
(以下:本書)紹介サイトと合わせてお伝えします。


日本と中国のコスプレの異なる点は、大きく分けて2つあります。



1)
手法(コスプレイヤーの表現方法)


中国では、コスプレをステージ上で劇として
上演・公開されることが多いようです。


本書ではこれを日本の「Cos-Play」
(コスチューム・プレイ、衣装で遊ぶ)から
中国的な「Cosplay」への転換としてとらえています。


そもそも、中国では上記のコスプレの訳語は二転三転しています。
香港の服飾扮演や、台湾の角色扮演、さらには動漫真人秀、
動漫人物秀、COS秀など、複数の訳語があったとのこと。


「扮演」という言葉には「演じる」という要素が強かったこと、
中国で大流行のオンラインRPG経由で広がったことで「演じる」という
意識が強かったこともあり、コスプレ劇=COSPLAYが成立したという分析です。




2)
政府の介入


自国の文化産業発展を目指す中国では、例えばいわゆる
「出版・漫画業界」へ下記の国策的支援を過去に行いました。



1995年「5155計画」
5つの出版社を国が支援し、15巻本の子ども向けアニメ・漫画本の
シリーズを出版、漫画誌5誌を出版する。


2009年「原動力中国オリジナル漫画出版補助計画」
漫画家個々人に資金を提供する。



その流れで、政府はコスプレ業界にも支援を行い、
中国政府の介入による政府系コスプレ大会「Chinajoy」を開催。


その大会で勝利できるようなトップレベルのサークルは政府や
企業の資金援助を受け、最大で1000人以上もの巨大な人員を集め、
演者から小道具、台本、演出など役割が細かく細分化された
プロ集団⇒ステージ劇に生まれ変わっていったようです。




このように、国家が意識的に文化と文化産業を作り出し、
その追い風に乗って商業的な成功をつかむ人もいる一方、
先述のとおり、あくまで自分の好きな日本のアニメや漫画の
コスプレを楽しみ、趣味に耽溺しているファンもいます。


そんな国家の意識に介さない一本気(?)なファンの
期待に応えられるよう、編集者として気を引き締めて、
クオリティの高い漫画を編集したいと思いました。



■『コスプレでつながる中国と日本: 越境するサブカルチャー』
(学術出版会)


http://www.gaku-jutsu.co.jp/



■日本のオタク文化「コスプレ」から中国の「COSPLAY」へ


http://kinbricksnow.com/archives/51796717.html