【PANDA編集部】『動漫北京』開催/中国人が興味のある日本文化「アニメ」急伸&根強い「食」人気
それでは、2012年度第31回メールマガジンをお届けします。
よろしくお願いいたします。
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◇TOPIC◇
◆中国のアニメ&漫画イベント『動漫北京』8月21~26日に開催
◆中国人が興味のある日本文化「アニメ」急伸&根強い「食」の人気
◆メルマガ担当より
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中国のアニメ&漫画イベント『動漫北京』8月21~26日に開催
中国では自国のクリエイターが制作した「アニメ&漫画」が
タイトル数・クオリティともに伸びており、その進歩のスピードは、
日本の進歩のスピードをも上回るほど、目覚ましいものとなっています。
そんな高い娯楽性と即行性を内包するジャンルで今回、
「アニメ&漫画で楽しさを作る」をテーマとしたイベント
『動漫(アニメ・漫画の意味)北京』が去る8月21~26日、
中国の北京で開催されました。
期間中はおもに近年、北京でのアニメや漫画の産業・発展ぶりを
紹介する短編映画の放送や展示物を来場者にお披露目したようです。
開幕式では、第一回民族オリジナルキャラクター大会の授賞式も行われました。
この大会はイベントの重要なコンテンツとして、北京のアニメ&漫画の
さらなる優秀な作品の創作を励まし、中国産のオリジナルキャラクターを
多く産み出すことを目指したもの。キャラクターはお国柄の表れる孫悟空を
モチーフにしたものや、近未来の深海を題材にしたものまでさまざま。
また現地の「アニメ&漫画」オタクがこのイベントを
見逃すはずがなく、当日は真夏の暑さにもかかわらず、
北京のコスプレイヤーが大勢、会場に駆けつけました。
どこかで見た事のある日本の作品のキャラクターはもちろん、
現地で人気の中国産のオリジナルキャラクターも、多数存在。
カメラを向けると決めポーズを取る点も、日本と似ています。
中国ではアニメなどの登場キャラの格好をして、
なりきるコスプレ人気が強く、衣装のレベルも高いですが、
学歴社会の国らしく、コスプレイヤーの保護者らの間では
「子供たちの勉学の邪魔」との懸念も出ているとか…。
とは言え、彼らのようなファンの情熱とエネルギーが北京、そして中国での
「アニメ&漫画」進歩のスピードを後押ししていると改めて感じました。
■「中国のアニメイベント『動漫北京』8月21~26日に開催」
http://japanese.china.org.cn/culture/2012-08/24/content_26326090.htm
■「『動漫北京』のコスプレ来場者」
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2896880/9400564?ctm_campaign=txt_topics
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中国人が興味のある日本文化「アニメ」急伸&根強い「食」の人気
日本と中国。
政治面では緊迫した事態が続いているものの、文化面では、
依然として交流が進んでおります。そんな状況で今回、
中国でおこなわれたインターネットの対日世論調査2012で、
興味深いニュースがございましたので、お届けします。
このインターネット調査にて、中国消費者に「日本の文化で
興味のあるもの」を聞いたところ(複数回答)、最も多くなったのが、
「アニメ・マンガ」で77.2%となったようです。以下…
「日本食」が76.1%、
「生活文化(華道・茶道等)」が61.6%、
「映画・ドラマ」が59.8% …と続きます。
2011年に行った調査と比べ、「アニメ・マンガ」の数値が
さらに伸び、「日本食」をも若干上回ったとのこと。
中国3000年の歴史に裏付けされた「食(グルメ)」のこだわりが
イメージとしてあるだけに「アニメ・マンガ」の健闘が光ります。
さらに詳しく内訳を見てみると、例えば女性だけで見た場合、
「アニメ・マンガ」よりも依然として「日本食」が多いようです。
「アニメ・マンガ」の数値が高くなったのは、10代(88.5%)、
20―24歳(82.9%)、学生(84.3%)などで、
居住地別では特に北京が8割を超えたとのこと。
一方、上海は「アニメ・マンガ」よりも「日本食」が多く、年齢別でも
30歳以上からは「アニメ・マンガ」よりも「日本食」が上回るようです。
さらに、50歳以上だけみると順位も大幅に変わり、
「映画・ドラマ」が74.3%に達し、
「生活文化(華道・茶道等)」が68.6%、
「日本食」が6割を切り、
「アニメ・マンガ」は45.7%にとどまったとのこと。
また収入が高くなればなるほど「日本食」の回答が多くなっており、
特に勤め先が外資企業の場合、「日本食」が実に87.6%に達しているほか、
個人月収が…
5001~8000元の層では「日本食」が81.3%、
8001~1万元では82.6%、
1万元以上となると8割を切るものの79.7% …となり、
いずれも「アニメ・マンガ」よりも高い数値を示しているようです。
上記のデータから、日本の「アニメ・マンガ」に
関心がある中国人の年齢は10代と20~24歳に集中しています。
この年齢は日本も同様に、自分のお小遣いに余裕ができて、
好きな「アニメ・マンガ」を楽しむ世代。
この年齢を購買層のメインターゲットに設定すれば、
日中ともにヒット作を生み出すヒントになるかもしれません。
■「中国人が興味のある日本文化『アニメ』急伸&根強い『食』人気」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0821&f=national_0821_021.shtml