【PANDA編集部】◆著作権法に「パロディ」規定検討へ/中国の勝手にAKB総選挙ランキング | コミック作家の海外デビューを応援!PANDAコミック大賞 事務局ブログ

【PANDA編集部】◆著作権法に「パロディ」規定検討へ/中国の勝手にAKB総選挙ランキング

【PANDA編集部】
◆著作権法に「パロディ」規定検討へ/中国の勝手にAKB総選挙ランキング



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◇TOPIC◇
◆著作権法に「パロディ」規定検討へ
◆中国の勝手にAKB総選挙ランキング

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◆著作権法に「パロディ」規定検討へ


このメルマガを読まれている作家の皆さんは、例えばもし自分の描いた
マンガが、不特定多数の人の元ネタにされたら、どう思うでしょうか?


そんな既存の著作物の設定や世界観、登場人物やシナリオ等をモチーフとして
流用・改変し、二次創作として発表する、いわゆる「パロディ」もの。
動画サイトや同人誌の即売会でも多く見られるこの「パロディ」ものに対し、
動向を注目したいニュースが入りましたのでお届けします。


『著作権法に「パロディ」規定検討へ(文化審議会の小委員会)』
「日本経済新聞」(電子版)の記事では、以下のように述べられています。



記事によると、著作権にまつわる法制度を検討する文化審議会
(文化庁長官の諮問機関)の小委員会が7日、今期の初会合を開き、
既存の著作物を「パロディ」として改変・二次創作する行為について、
今期の検討課題として取り上げることを決定したとのこと。


これまで日本の著作権法では「パロディ」に関する規定が
存在しなかったため、現行の著作権法を厳密に適用すると
「パロディ」は「同一性保持権」の侵害にあたり、もとの作品の
著作者に許諾を得ない限りは、違法となる可能性がありました。


しかし、近年はインターネットの動画共有サイト等を中心に
「パロディ」による二次創作が本格化しており、
その実情に合わせた法体系の整備を目的としたようです。



例えば、「パロディ」のメリットとデメリットは、
以下のものが挙げられると個人的には思います。


○メリット
・既存のモチーフを流用・改変して、その番外編やアナザーストーリーを楽しめる。
・元ネタの作品のファン層を閲覧・視聴者として取り込みやすい。


×デメリット
・著作者の許諾を受けずに、既存の世界観・設定等にタダ乗り。
・元の著作者が望まない形で改変される場合がある。



上記については、もとの作品の存在感を尊重して「パロディ」自体を
認めない反対派や、逆に世界観を違った形で楽しめる賛成派と大抵、
賛否両論が出ます。また著作者やその販売元も、不特定多数の
「パロディ」作家への「信頼」のもと、知名度・新規ファン数のUPを狙い、
ある程度黙認している場合もあります。


一概には言えませんが例えば、元ネタとなった作品を侵害しない
範囲内で楽しめる「パロディ」が見られるなら、ファンとしては望む所。
でもその侵害しない範囲の線引きはどこに? という疑問点が
規定化されるかもしれません。


弊社の電子コミック誌『月刊COMIC PANDA』や単体のコミック作品は、
中国での表現規制(二次著作物NG)の為、「パロディ」ものではない
「オリジナル」の創作コミックを配信しておりますが、
漫画を制作する編集者として、また一人の漫画ファンとして、
今回の検討課題の結果は注目したいところです。




■「著作権法に「パロディ」規定検討へ(文化審議会の小委員会)」
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO42306130X00C12A6000000/


※『月刊COMIC PANDA』の詳細は、弊社HPのニュースにより詳しく掲載しております



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◆中国の勝手にAKB総選挙ランキング


6月6日、日本武道館で行われたAKB総選挙。
中国でもAKB48は大人気で、5億人のネットユーザーの
ほとんどが利用しているともいわれるマイクロブログサービス
(「Twitter」のようなもの)でも、AKB総選挙は
大きな話題となったようだです。


上記で述べた、数あるマイクロブログのなかでも人気の高い
「新浪微博(シンランウェイボー)」では、AKB総選挙の
翌日朝10時の段階で関連投稿が900万件を突破。日本のファンと似て、
中国のファンもお気に入りの女の子の順位に一喜一憂する
書き込みが多く見られたとのこと。


漫画やアニメ等、日本のサブカルはアイドル面でも
中国に大きな影響を与えています。オタク人口が多い分、
関連投稿が900万件突破等、そのエネルギーは凄まじいの一言。


ちなみにAKB48は、5月22日に北京で
「AKB48中国総選挙」を実施しています。
中国での投票結果と、参考までに日本の結果を文末にまとめます。



また、上記と関連した小ネタをひとつ。以前日本国内でも
パクリアイドルとして話題となった中国のアイドルグループ「AK98」。
中国のAKB48ファンから総スカンが影響したのか、現在は解散状態とのこと。


さらに、本家・秋元康プロデュースによる上海が活動起点の「SNH48」の
誕生予定で、AKB系のパクリアイドル結成は終息…と思いきや、
別のパクリアイドル「Sapphire Girls(藍宝石少女)」が活動中のようです。


ただ彼女たちは「AK98」と異なり、ファンから受け入れられている様子。
メンバーを募集したり、専用劇場を持つ運営方式は似ていますが、
「Sapphire Girls」の違う点は以下のとおりです。



・「夢があれば頑張れる、そして夢は叶う!」をキーワードに、
ファンとともに成長していく「中国初の育成型アイドル」のコンセプト追加。
・デビュー曲『加油歌(応援歌)』のデキの良さ(励まされた)。
・曲やコンテンツにはオリジナル要素らしき中国エッセンスをプラス。



まるまるパクるのはNGでも、ファンの心をとらえるキーワードを
多く揃え、かつ魅力的な追加要素でインスパイアすればOK…かも。
もしかしたら、中国でヒット作を生むヒントが今回の一件にある!?




【「AKB48中国総選挙」2012年の投票結果(カッコ内は日本の投票結果)】
1位: 渡辺麻友(大島優子)、2位: 柏木由紀(渡辺麻友)
3位: 大島優子(柏木由紀)、4位: 小嶋陽菜(指原莉乃)
5位: 高橋みなみ(篠田麻里子)、6位: 板野友美(高橋みなみ)
7位: 峯岸みなみ(小嶋陽菜)




■「中国の勝手にAKB総選挙ランキング」
http://news.mynavi.jp/articles/2012/06/07/chinanet02/


■「中国版のAKB第二弾」
http://rocketnews24.com/2012/06/07/219071/