数日前、日経新聞夕刊の生活欄に「森林セラピー」の記事が

掲載されてました。


森林浴は知っていましたが、セラピーとは本格的だなと思いつつ

記事を読みました。


セラピーという以上、単に森の中を散策するだけではありません。

ガイドが付き、専用の測定器でその効果を確かめるようです。


体験できる施設は全国に38ヶ所もあり、産官学連携の研究会も

立ち上げられています。また、セラピー普及のため、学識経験者

などで構成する組織が認定制度を始めたとのことです。


昨年にはNPO法人も設立され、事務局によれば拠点を100ヶ所

まで増やす計画のようです。


いかに現代人がストレスを抱えているかを雄弁に物語る事例です。


今年のゴールデンウィークは、定額給付金と高速料金引き下げの

追い風も受けて、「緑のシャワー」を浴びに出かけましょう。


ただ、人混みがかえってストレス増大に拍車をかけないことを祈る

のみです。


                                  【009】






今の世の中、ほぼ毎日が「○○の日」です。

由緒あるものから、単なる語呂合わせまで、色々あります。


「○○の日」をネタに、ちょっとしたアイデアや発想をプラスすれば

すぐビジネスに活かせるような気がします。


今日は4月24日ですが、2日前の22日は「よい夫婦の日」でした。

そして、11月22日は「いい夫婦の日」らしいです。


偶然、「よい夫婦の日」は知っていましたが、だからと言って何か

特別なことをしたわけではありません。


特別なことをするよりも、何気ない気遣いが大事でしょうね。

我が家では、妻の話が長くなると、私が「それで、結論は?」と

話をさえぎるのが日常茶飯事になっています。


せめて「よい夫婦の日」、「いい夫婦の日」くらい、その台詞を

封印しなければと、決意を新たにしました。

 

                                  【009】



タイトルは、バルタザール・グラシアンの言葉です。


彼は17世紀スペインの哲学者であり、イエズス会修道士です。

彼の著書「賢く生きる智恵」は、多くの知識人に影響を与えたそうです。

その中の、「目的を変更する」の章に出てきます。


”人生は他人の悪意との戦いだ。

 賢者は戦略的に目的を変更しながら戦う。”


たしかに、そう思えるときもあります。

だからこそ、逆に他人の善意が有難く感じられる瞬間もあります。


他人から善意を受けるには、まず自分自身が他人に善意を向ける

必要があると痛感する毎日です。


                                    【009】 

有名な「カマスの実験」

ご存知の方も多いと思います。


水槽の中にガラスの仕切り板を置き、1匹の空腹のカマスを入れます。

その仕切り板の反対側にカマスのえさ(小魚)を放りこみます。

当然、カマスは小魚めがけて猛然と泳ぎだします。

が、ガラスに阻まれ、えさにはありつけません。


これを何度も繰り返した後、ガラスの仕切り板を外してみます。

その結果、どうなったか?

なんと、疲れたカマスはえさを目前にして動かなくなります。


心理学では、このような状態を「学習性無力感」と呼ぶそうです。

学習した結果、無気力に陥ってしまった、ということでしょうか。


ちなみに、そのカマスを元気にする方法はたった一つ。

何も知らない、元気なカマスを水槽に放り込むことだそうです。


この話はとても示唆に富んでいます。

習慣とは、ある意味でとても恐ろしいものだと実感させられます。


この実験と同じ現象が自分たちの会社で起きていないか。

常に点検する必要があります。



もう10年近く前のことです。


東京で勤務していた頃、ある土曜の午後、新宿伊勢丹本店近くで

見慣れないコーヒーショップを見つけました。

コーヒー中毒の私はすぐ中に吸い込まれました。


メニューを見ると、舌を噛みそうな名前の商品が並んでいましたが、

普通のホットコーヒーを注文しました。

店内を見渡し、この店がアメリカの資本らしいことがすぐ理解できました。


ほどなく、伊勢丹の紙袋をたくさん両手に抱えた母と娘がやって来ました。

うらやましいことに思い通りの買い物を楽しんだようで、満足そうでした。

二人は、舌を噛みそうな名前の飲み物をごく自然に注文しました。


母親が、自分の飲み物を席に置こうとしたとき、うっかり荷物がカップに

命中し、見事に床に中身が飛び散りました。


すると、一人の女性店員がすぐさま飛んできて、母親の衣服・荷物に

被害がないか気遣った後、別の席に移動させ、素早く片づけ始めました。

もう一人の女性店員は、母親がこぼしたのと同じ飲み物を、テキパキと

作り始めました。

店員どうしは一切言葉を交わさず、アイコンタクトで事が進みました。


二人の客が別の席に腰を下ろしようやく落ち着いた頃、代わりの飲み物が

運ばれてきました。恐縮する母親に、二人の店員はにっこりと微笑みました。


その間、私はコーヒーをすすりながら、一部始終を観察していました。

店内が割と空いていたことを考慮しても、店員の仕事ぶりは見事でした。

しかも、彼女たちは、ただの一度も迷惑そうな表情を見せることは

ありませんでした。ただの一度も、です。


二人の客はきっとこの店のファンになるだろうと思いつつ、やがて私は

店を出ました。

店の名前が知りたくて、振り返って見ると、

「STARBUCKS COFFEE」と書いてありました。


それ以来、私は「重度のスタバ中毒患者」となったのです。


                                        【009】