「微力ながら・・・・」


この国には古来、謙譲の美徳というものがあります。

他人に力を貸すとき、こういう枕詞をつけてあえてへりくだる

のが美しいとされる。それが日本の社会風土です。


そういう私も、ときどき使っています。

人間関係をスムーズにする方便の一つだと、何となく体験的に

理解しているためでしょうか。


私の知る限り、今ほどこの言葉が多用されている時代はない

と思います。


震災発生後、続々と集まる義援金、支援金。

テレビやラジオから聞こえてくるのは、決まって「微力ながら、

私も役に立てれば・・・」の一言。


一人ひとりはたとえ「微力」でも、多くの人が立ち上がること

大きな動きになることが、今まさに証明されています。


                                【009】