99%の社長が知らない
銀行とお金の話

著:小山昇

発行所:株式会社あさ出版

【概要】

⚫︎600社以上の会員企業を指導していますが、ほぼすべての社長に共有しているのは、お金の見方が間違っている。お金のことを教えてくれる先生がいない。社長の無知は犯罪である。

⚫︎個人は借金をしないのが正しい。しかし、会社は借金をするのが正しい。「無借金=罪悪」

⚫︎金融機関にも資金の枠がある。実績のある会社に貸すのが当然。

⚫︎借金ができる信用そのものが財産。

⚫︎明るくて強い会社をつくりたいならば、現金を持つことが大切。現金を増やしたいなら、銀行から借りる以外ありません。現金は会社の血液。

⚫︎銀行の歴史は4000年以上あります。何もわかっていない赤子が戦いを挑んだところで、勝てるわけがない。

⚫︎銀行が見ているのは、会社の収益性より返済能力。収益性の配点は15点。返済能力の配点は55点。



⚫︎銀行からお金を借りたら、お金の使い道を報告するのが当たり前なのに、報告の義務を怠っている。

⚫︎金利を払って、時間を買っている。万が一会社がうまくいかなくなった時、会社を立て直す時間が必要。そのためには、現金が必要。だから、銀行に高い金利を払ってでも、借りる内に借りておく。

⚫︎支店長が来社する目的は、自分の目で現場の真実=定性情報を確かめるため。定量情報は数字で表せるが、定性情報は数字で表せない。

⚫︎銀行を自社のチェック機関として活用。1行も融資が下りない新規事業は、やってはいけない。

⚫︎近くの支店より、決済額の大きな支店を選ぶ。どの支店、どの支店長と付き合うかで、会社の命運が左右される。副支店長→支店長より、支店長→支店長。以前はどの支店の支店長だったのか聞く。

⚫︎目先の金利にとらわれず、金利が高くてもお金を借り、そのお金を使って会社を成長させる。

⚫︎経営にとって大切なのは、規模の拡大。規模の拡大とは、すなわちお客様の数を増やすこと。ライバルとの差をつけるために、借りたお金を投入。

⚫︎業務改善をするうえで、もっとも大切なのは、社員教育。今の日本の産業は約8割がサービス業。サービス業はライバルとの差別化が難しい。では、どこで差別化するのか?社員しかありません。

⚫︎給振口座が銀行との交渉材料となる。ある銀行の元常務は、給振口座が一度に500口座以上なくなったら、その支店長は確実に左遷。なぜなら、社員の給振口座は、定期預金、クレジットカード決済、キャッシュカードの引き出しや振込、公共料金の引き落としなど、手数料はかなりの額になる。銀行の儲けの源泉は、(1)お金を貸し、融資額と期間に応じた金利をもらう(2)提供したサービスに応じた手数料をもらう

⚫︎中小企業の場合は、都銀銀行1、地方銀行1、信用金庫1、政府系金融機関1の割合が基本。売上1-2億円の会社なら無理して都銀と付き合わない。

⚫︎メインバンクからの借入金は全体の55%。適切は小山氏の経験上、35%。

⚫︎政府系金融機関は自社のチェック機関にふさわしい。日本政策金融公庫は審査が厳しい分、その会社は見込みがあると判断される。銀行は横並びなので、地銀や信金からの融資が受けやすい。

⚫︎長期借入金を増やし、月商の3倍の現金・普通預金を確保し、緊急支払い能力を高める

⚫︎再生計画を考えるとき、何をやるかではなく、何をやめるか、何を捨てるかを考えるのが先決。赤字事業や新規事業をやめる。

⚫︎経営計画書があると、銀行は数字を使って話ができる社長と評価する。経営計画書は、100社に1社くらいしか作っていない。

⚫︎1行訪問20分。月初、月末、五十日(5と10の付く日)が忙しい。また、閉店間際は忙しい。だから、午前中訪問。シャッターが開く前から並ぶ。

⚫︎B/Sの数字は、社長ひとりでつくることができる。P/Lの数字は、社長と社員が協力しないと上がらない。

パチンコ業界のヒカリシステムの金光社長の事例として記述。



※2014年末、JR東日本が東京駅開業100周年記念Suicaの限定発売。初回購入2000円の。内500円は預り金。500万枚売れたとすると、約100億円。預り金だけでも25億円。B/Sが読めると、今回のニュースは別の視点から見ることができる。巧妙なやり方で資金調達。

全体を通して、全く知らないとこ。
分からないだらけ。大変勉強になりました。

本当に、お金を借りるために、
特化した本。ある意味、
見方によってはどのような大義名分を
立てて経営するのかということが、
完全に抜け落ちた書籍。

しかし、個人的に、
そこまで絞り込んで解説している
この書籍を、敬服します!