真言密教 結界法 | 小角のブログ

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密教の十八道の結界法は少し煩雑であるため、 今回は不動明王法で用いられるものを紹介する。

 

手で影絵の「かに」を結ぶというか、 右手を手前に左手を奥に横に手の平を伸ばし、 親指の先だけを付ける。

 


この印を組んだ後、不動明王の火界呪を唱える。


回数は、三度、七度、二十一度、百八度のいずれか。


火界呪は、 「ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク サラバタ タラタ センダマカロシャダ ケン ギャキギャキ サラバビキンナン ウン タラタ カンマン 」


唱え方は、とにかく素早く、一気に唱えるべし。


この真言を唱えながら、 自分の周囲が燃え上がる炎で囲まれているのをイメージする事。

以上で、不動結界法が完成する。

 

この結界は非常に強力で、 一切の悪鬼や悪魔邪霊は近づくことはできない。
また咄嗟の時には「カン」と唱えるだけでも良いのである。

 

 

この火界呪というものは、 一切の世界を不動明王の聖なる火で包み込むものであり、 結界には最適の真言である。