自分らしさを大切に -445ページ目

インタビューの心得



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取材の仕事で大切なのは、まずは取材対象者の話を聞くこと。

そんなのは当たり前だという声が聞こえてきそうだ。

取材に限らず、打ち合わせもそうだ。
仕事の相談で呼ばれたわけだから、まずは相手の話に耳を傾けることが大切。

そんな当たり前のことをどうして私がわざわざ書くのか。

自分への戒めである。

私はおしゃべりが過ぎでしまうタイプなのだ。

さすがにこの歳になると、もうそんな失敗はあまりないが、
それでもテープ起こしのときに、インタビュアーの私の話が長く感じられるときは、
自分に腹立たしくなる。

「いつまでしゃべってんだ!このオヤジ」と自分に悪態をつく。

ICレコーダーから聞こえてくる自分の声をかき消してしまいたい衝動に駆られる。

先週から続いた怒濤の取材ラッシュでは、そんなことはなかった。

よしよし、それでいい。

しかし、最近、あらたな悩みが……。

取材対象者に興味がわきすぎて、質問責めにしてしまうことがある。

しまいには、その日のテーマと関係ないことまで聞く始末。

もちろん、相手の話しぶりを察知して無理強いはしないが、
話が盛り上がりすぎて、予定の時間をゆうに過ぎてしまうこともある。

忙しい芸能人の場合、付き添いのマネージャーがソワソワしだす。
そして、恐い顔して時計を睨みはじめる。

もともと芸能人のインタビューは時間があまりとれないので、
テーマから外れた話をしている場合ではないのだ。

おっと、過去に例外が1つだけあった。

お芝居の仕事で名古屋にみえていた俳優の左とん平さん、
インタビューを申し込んだら「鍋でもつつきながらゆっくりやろうよ」と
おっしゃってくださったのだ。

うれしかったなあ。
オフレコの話もたくさん聞けたし。


この日ばかりは、

付き添いのマネージャーさんも、一度も時計を見なかった。

かぶと虫救助



もっとよくなる


かぶと虫を見つけた。


そいつは、道の上で仰向けになってもがいていた。


なかなか自力では起きあがれないようだ。


かぶと虫はメスだった。


オスだったら、立派なツノを利用し、カンタンに起きあがれそうな気がした。


いや、かえって邪魔になるのかな。


クルマにひかれては大変と、すぐに助けてやったのだが、

実は、かぶと虫に触ることができなくて、反転させるための小枝を探した。


カナブンを触ると防御のために臭い液を出すことは経験で知っている。


だから、子どものときもカナブンを触るときは慎重になったものだ。


しかし、かぶと虫は、そんなことがなかったと思う。

それなに、オヤジになった私は、かぶと虫が触れなかった。


ショックだ。


家内や娘にはうまく説明できないが、大げさに言えば、

オトコとして生まれたアイデンティティを1つ失った気がする。


何の特にも役にも立たないが、昆虫好きはオトコの“勲章”なのである。


養老孟司先生も 福岡伸一ハカセも昆虫好きを公言して憚らない。


昆虫を愛するココロを大人になっても失っていないのだ。


『ファーブル昆虫記』を初めて読んだのは、小学3年生の9歳のときだった。

交通事故にあい長期の入院生活を余儀なくされたベッドの上で夢中になって読んだ。


叔父からお見舞いの代わりにプレゼントされた『ファーブル昆虫記』は、

私に昆虫をとる楽しみのほかに、昆虫について調べる喜びを教えてくれた。


あの日、私は誰よりも昆虫が好きな小学生だった。


それなのに、先日の私ときたら、かぶと虫を素手で救えなかった。


虫に触れなくなったオトコは、さみしい。

人間ドック

岡田新吾のブログ-100819_102554.jpg


わが社の健康診断(人間ドック)は、毎年8月に実施される。

夏の時期は予約が少ないようで、比較的カンタンに希望日がとれる。

前日の夜、早めに夕食を済ませたあとは、受診まで水分も摂ってはいけないので、

この時期は辛い。ジッとしていてもノドが乾く。だから敬遠されるのでないか。

私の勝手な憶測だが。

受診で辛いのは、バリウムを飲んで行う胃のレントゲン検査。


ゲップを我慢するのにいつも苦労する。


でも、どうしてゲップをしてはいけないのだろう。今度聞いてみよう。

次に辛い……というか、恐いのが採血。


注射は大人になってもイヤなものだ。意気地なしの私は採血のとき身構えてしまう。

注射は“痛いもの”と相場が決まっているから恐いのだ。

いや、決めつけてはいけない。


“痛くない注射針”を開発した岡野工業社長の岡野雅行氏に叱られてしまう。

この社長さん、大企業のお方ではない。町工場の職人さんだ。

実現不可能と言われた、針穴の直径が0.08mmという、蚊の針と同じ太さの注射針の量
産プラントを生み出したことで、一躍その名が知られるようになった。


大企業に勤めているわけでも、エリートでもないのに(失礼)、

こんな革命的ともいえる製品を作りだしてしまうところに快哉を覚える。

スバラシイ。

『俺が、つくる!』という氏の著書を読んだことがあるが、勇気をもらえる本だ。

下請けビジネスを否定し、大企業の研究開発を請け負うという、全く新しいビジネス
モデルを構築したところに、ビジネスマンとしてのセンスも感じた。

あれっ……、
人間ドックの話が、注射針から岡野氏の話に飛んでしまった。

でも、いいのである。
岡野氏のことを思い出して「がんばらねば!」という思いを強くしたから。

注射にビビッてる場合ではないのだ。