
独居高齢者の「鍵預かり」…孤独死防止の切り札に 全国初の安否確認事業に注目
終活WEBソナエより引用
http://sonae.sankei.co.jp/news/article/140725/n_life0003-n1.html
高齢者の孤独死を防ごうと、大阪府寝屋川市社会福祉協議会が今年度から市内全域で始めた「緊急時安否確認(かぎ預かり)事業」が注目を集めている。一人暮らしの高齢者の自宅の鍵を預かり、緊急時に鍵を使って安否確認を行う全国初の取り組み。2年前から一部地域で試行し、自宅で倒れていた高齢者を助け出したケースもあるなど、孤独死防止策として期待がかかる。(香西広豊)
昨年6月、寝屋川市内で一人暮らしをする70代の男性宅をヘルパーが訪れた。いつものように玄関先で呼び掛けたが、応答がない。不審に思ったヘルパーがドアの郵便受けの隙間からのぞき込むと、倒れた男性の足元が見え、うめき声が聞こえた。
ヘルパーは男性宅の鍵を保管している特別養護老人ホームに連絡。鍵を持って駆けつけた職員と一緒に家の中に入ると、男性は玄関先で転倒したらしく、頭部から出血し、身動きが取れない状態だった。発見が早く、すぐに救急車で病院に搬送されたため大事には至らなかった。男性は「鍵を預けていたので、無事でいられた」と振り返る。
◆増える希望者
事業の対象は、65歳以上の一人暮らしの高齢者。鍵を預けたい希望者が同社協に申し込むと、鍵は、社協職員らが本人の目の前で袋に入れてのり付けし封印。自宅近くの特別養護老人ホームなど職員が24時間常駐する施設内のロッカーで保管し、異変の連絡があった場合、鍵を使って複数人で自宅に入り安否確認を行う仕組みだ。
鍵を使って立ち入りを認める目安も定めている。「新聞や郵便物がポストにたまっている」「洗濯物が何日も干しっぱなしになっている」「部屋の明かりが昼間もつけっぱなしになっている(あるいは、夜になってもつかない)」「異臭がする」-などの状況が続き、呼びかけにも応答がない場合などを「緊急時」と判断する。鍵を預けることには抵抗感がある人もいることから、同社協の浜吉伸彰・福祉課長は「この条件設定が事業のポイント」と強調する。
平成24年6月から市内の一部地域で試験的に実施し、今年4月から全市で展開。これまでに鍵を使って安否確認を行ったケースは6件あり、うち2件は室内で倒れている高齢者の発見につながった。現在、約140人が市内21カ所の施設に鍵を預けており、さらに申し込み希望者が約360人いるという。全国の自治体からも視察が相次いでおり、注目度は高い。
◆地域との絆に
同社協によると、市内の一人暮らしの高齢者は今年4月現在で約7600人。毎年300~400人ずつ増えているといい、その把握に役立っているのが「一人暮らし高齢者台帳」だ。
昭和53年から作成に取り組み、2年に1度の調査ごとに更新。関係機関の情報共有や、民生委員や自治会などによる見守り活動につながっている。「こうした実績があるから今回の事業もスムーズに実施できた」と浜吉課長は言う。
一方、市内で孤独死とみられるケースは昨年1年間で約50件報告されており、浜吉課長は「一人暮らしの高齢者はこれからますます増える。かぎ預かり事業を一人暮らしの高齢者と地域とのつながり方を探るきっかけにし、孤独死を防ぎたい」と話している。
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寝屋川市の社会福祉協議会が鍵預かりサービスを始めたとのニュースです。確かにこのようなニーズは増えて来るように思います。大都市のアパート、マンション暮らしをしていると、隣の方がどうなっているか全く気にしませんから・・・(若い時はその方が良いのですが・・・)
そのうち民間でもこの様なサービスが登場してくるのでしょうね!
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