
仏教講師、菊谷隆太の『一からわかる仏教(ブッダの言葉)』のFBより以下引用
【無明の闇(1)】
都はるみの『夫婦坂』に
「この坂を越えたなら幸せが待っている
そんな言葉を信じて
越えた七坂四十路坂」
という歌詞があります。
目の前に坂があって苦しい。
この坂を越えたなら幸せが待っているんだからがんばれ、
そんな言葉を信じて一生懸命越えてみると
そこにはもっと急な坂が待っている、
高校時代は
「あの大学へ行きたい。あの大学に行きさえすれば・・」
と一生懸命勉強します。
(もし志望校入れなかったら。大学行けなかったら。)
という不安と戦っています。
ようやく大学合格したと思ったら、しばらくすると
就職の時期。
「早く内定とりたい。内定さえ取れれば・・・」
と就活にいそしみます。
(もしこのままどこにも就職できなかったらどうしよう。)
という不安と戦っています。
ようやく内定とって新入社員となれば、しばらくすると
適齢期。
「結婚したい。あー、結婚できたら・・・」
と婚活とか自分磨きしてます。
(このまま売れ残ったらどうしよう。)
という不安と戦っています。
ようやく結婚して、しばらくすると
仕事も忙しくなってくる。
「あのノルマさえ果たせたら、出世できたら・・・」
と働いています。
(リストラになったらどうしよう。)
という不安と戦っています。
いつも目の前に険しい坂道があり
この坂さえ越えたなら幸せになれる、と信じて登っている
その繰り返しで七つの坂を越えて、40歳になってしまった、 まだ坂の途中、と歌っているのです。
大学に入れたら
就職できたら
出世できたら、
結婚できたら
子供が生まれたら
家を持てたら
離婚できたら
子供がいい大学に入れたら、
病気が治ったら
あーなったら、こーなったら
と明日に望みをかけ
今の不安と戦っています。
あーなってないから不安なんだ、
こーなってないから憂鬱なんだ、と思っていますが
どれだけ環境が変わっても
なお一向に無くならない不安の根源があることを人類は知りません。
この不安は何を手に入れても
誰と一緒にいても
宇宙の果てにまで逃げてきても
絶対に無くなりません。
私自分の心の中に不安の根源があるのですから。
仏教はその不安の根源を『無明の闇』といい、
この心の闇を破ることを唯一の目的とします。
=====引用終了=======
確かに毎日不安と激しく戦っていますね。
環境が変わっても、不安の根源が有りますね。どこまで行っても・・・
仏教では、無名の闇を晴らすには、仏の教えを聴き学ぶこと(聞法)と、物事を正しく考え気付くこと(如理作意 にょりさいと読みます)が良いと言われています。
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