その他大勢から抜け出す77の言葉 (著者 東雅美、現代書林)P176より
子供の頃、私達の前に時間は永遠に、そしてごく当然に存在していた。家族も、一緒にいて当たり前の空気のような存在だった。父も母も兄弟も歳をとらないかのようだった。それが錯覚だと気づいたのはいつだったろう。頭では気づいても、実感として理解するのは、家族に何かあった時、もしくは自分が年齢を重ねた時ではなかっただろうか。
家族はもちろん不老不死でもなければ、永遠に一つの屋根の下で暮らせるわけでもない。たとえば、妻の顔も見たくなかろうと大好きであろうと、彼女は少しずつシミを作りシワを刻みながらおばあちゃんになっていく。哀しいけれど。あなたも少しずつ白髪が増え、老眼になりながら、おじいちゃんになっていく。どんなにアンチエイジングに勤しもうとも時間には抗えない。そしていつか100%確実に死は訪れる。それは、不可避で容赦のない現実だ。
死亡率100%宣告された妻と、死亡率100%を突きつけられた自分がそこにいる。
いつか必ず、今の苦労は終わる。
いつか必ず、今の幸せも終わる。
死を考えたとき、あなたの目の前に「生」が立ち上がる。
===引用終了===
今回は、友人から頂いた書籍より気づいた言葉をシェアしました。
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