普通の人が教えるエンディングノートインストラクター鈴木優治のブログ

本日の朝日新聞朝刊の広告を見てビックリ!

イオン「納骨・永代供養 35,000円」初回限定 両寺院2,000霊位」

イオンの家族葬(198,000円)で一石を投じたあのイオンが、今度は納骨・永代供養で攻勢を強めてきました。

気になったので、イオンの Web で確認したところ、2つの寺院は東京都港区清法山 徳純院と横浜市八幡山 宝袋寺で、それぞれ微妙に納骨方法が違うようですね。徳純院は阿弥陀如来 胎内納骨で、宝袋寺は永代供養墓への合祀墓への納骨でした。また、それぞれオプションがあり、価格が少し高いものも選べるようになっていました。

今回のこの価格はちょっと衝撃的だと、私は考えます。

通常、お墓を持っている場合には、何らかの年間管理料が発生します(お寺ではお彼岸やお盆などに塔婆などの協力要請がきます)。安くても月1,000円程度は必要ではないでしょうか?

今回の35,000円と言う価格は、永代供養・・・永代の意味をしっかりと捉えたいと考えますが、あまりにお安いです(ここで言う永代とは、漢字の意味通りではありません)。

供養とは何でしょうか?私の見解を記します。

少し前の日本の習俗では、「死」は肉体から「魂の分離」と考えられ、その魂はあの世で生きていくと信じられていました。その魂を子供と見立てて養育する事を「供養」と言いました。そして魂の成長を33年間または50年間の年月を持って、成人化(=成仏した)と考えました(一般に弔い上げと言われています)。赤子が成人していくように、同じような節目の儀礼を行って育てていく。その為に子供に七五三があるように、一回忌、三回忌、七回忌等があります。

昔の大家族で一つの家に住んでいたので、この供養を子供や孫が行っていたのです。現代に大都市に住んでいる私達は、核家族化でこの様な形が崩れてきています。


今の時代の供養はどうあるべきか?各自が決める難しい時代になっています。