私は400㎏の荷物を積んだ丁稚に押される形で、坂の下に無理やり歩かされて行った。


止まれない。
だが、目の前にはトラックがある。



逃げれない!


逃げれない!


逃げれない!




私は逃げられなかった。。。




身体の正面から挟まれるのを避けようと、身体を横に向けて、停車したばかりのトラックの側面に突っ込んでいった。






グサッ!!!






私の身体はトラックに挟まれたが、あまり強くは挟まれなかった。

身体のある部分が先に挟まれたので、お腹を中心とした身体は強く挟まれなかったんだ。

その為に、私の身体のある部分は凄惨な状況になってしまった。


逆にお腹を中心とした身体も少しは挟まれたのでクッションとなり、身体のある部分は砕けるまでには至らなかったのかもしれない。




冷凍トラックには水を抜くためのパイプが横に何本か出ている。
丁度、竹やりの様な形状で突き出ている。
ゴム製の物も有れば、プラスチック製の物もある。

運悪く、そのトラックの水抜きパイプはプラスチック製だった。
プラスチック製の太くて大きな竹やりの形をした水抜きパイプだった。



私の右手甲の親指の根元は、400kgの丁稚の間に挟まれる様に、その竹やりに刺さってしまった。。。





転新半