ヘモグロビンA1cが10.2という驚異的なスコアを叩き出したので「糖尿病恐るに足らず」とは言えなくなりました。怖いのは合併症「失明、人工透析、手足切断」です。このメカニズムに共通するのは「毛細血管がダメになる」ことです。

 

本来ヘモグロビンは「酸素を運ぶ」のが仕事ですが、糖がたくさんヘモグロビンにくっつくと、酸素を運びきれず血管の中で酸素同士くっつき「活性酸素」になり血管を傷つけます。毛細血管が集中している「目」と血液を濾過する「腎臓」心臓から遠い手足にダメージを与えることが理解できました。

 

よく、ウォーキングや水泳など「有酸素運動が良い」という理由も、今までは「カロリーの消費による糖の分解」と思っていましたが、「ヘモグロビンに本来の酸素を運ぶ仕事をさせる」ことが合併症の直接の原因、活性酸素を減らすためと理解できました。