まだまだ新型コロナへの警戒は緩められませんが、多くの努力によって、少しづつ再開できるものも増えてきました。

新しい日常への模索をこれから続けなければいけませんが、今までの日常の一場面が戻ってきつつあることの喜びも味わっています。

6月5日(金)から阪神タイガースの甲子園球場での練習試合のナイターが始まりました。

普段の何気ない風景が戻ってきたんだと改めて感激しました。

阪神タイガースが優勝することも嬉しいですが、そういった楽しみを与えてくれるスポーツや文化が、我々の日常にもっと戻ってくることを楽しみにしています。

当社では、建物の仕上げが完成するまでに、お客様から見た妥当性確認のための内覧会をさせていただきます。当社の設計施工案件であれ、施工のみの案件であれ、特別な場合以外は、建物をご利用いただくお客様にお集まりいただいて実施しております。

詳細な打ち合わせの元に設計が進められ、工事進捗に合わせてお客様を交えた定例会議をするのですが、はやり、実際に現地で確認すると微妙に変更した方が良い事が発見できたりします。特にお客様は、図面を見るのに慣れていらっしゃらないことも多いですし、何かを聞いて想像されても、イメージが湧かないことも多少なりともあるはずです。

打ち合わせで決めたという事実よりも、現地で「思った通り!」という事実の方が大切なのです。

仕上げの完成前ですので、取り付いていないものもあるのですが、取り付く大きさ場所をイメージできるようにした上で、使用いただく様々なものの説明をさせていただきます。

仮に、この段階でイメージ違いがあったとしても、さほどの問題なく修正できるのです。

今回は、民間教育施設のお客様に確認いただきました。

 

少しゆったりしていた土曜日の今朝8時ころに、病院施設の方から電話が入りました。内容は、安全の上にも安全を積み上げるために、気になった支障箇所を調査修理してほしいというものでした。

地域医療施設は、まさしく24時間365日体制で、地域住民の生命を守ってくれています。平日の担当の方の目線、休日担当の方の目線、昼間担当・夜間担当の方のそれぞれの目線で、様々な危険予知としての小さな異変発見があります。「夜間の方から昼間の方に引き継ぐにあたって、当社に現地確認に来てほしい。」との依頼の電話が今朝の電話でした。

大それた問題ではありませんでしたが、依頼場所がICU機能の一部であったため、より早い手配をするため協力業者の方も含めて、健康且つ最小限のメンバーで寄せていただき、週明けの夜間工事で対応する手配をして帰ってきました。

夕方、ネットニュースを見ていますと、「数日前に事故に遭い、意識不明だった小学生が、ICUで意識を取り戻し回復に向かいつつある。」という記事が出ていました。思わず目頭が熱くなりました。新型コロナ対応のみならず、多くの奇跡を起こしてくれている医療従事者の方々に頭が下がります。

社会活動をより安全安心快適にするための一つの歯車として、建築の仕事を頑張らないといけないと常々思っていますが、時として忘れてしまっている時もあります。この建築という仕事に魂を吹き込むために、建築技術者は熱い気持ちを持って仕事に当たらなけらばならないと、また、感じました。

来週から、自粛で止まっていた社会活動を徐々に再開していくという方向性に向かって、当社においても、いくつかのキックオフ的な打ち合わせも予定されています。

このような時だからこそ、自分たちのみの目線ではない目線で、一段と建築技術者として努力を惜しまず尽力していきたいと思っています。