「その診断が正確であれば、癌の量が少ないうちに適切な治療を行うことが望ましい」
前回の続きです。
「適切な治療」とは何でしょうか?
その患者さんの病気の広がりに対して最も効果的な治療ということになります。
再発が1箇所であれば、手術、放射線治療などが選択肢にあがってきます。
転移巣が多ければ、がん細胞が全身を巡っていることになりますから、薬物治療になるでしょうか?
そして大切なことは、患者さんが何を望んでいるのか?
生きること、副作用が少ないこと、副作用が少なくて生きる期間が少し長くなればいい、など。
その人生観に準じるということを忘れてはなりません。
それから、患者さんの全身機能で耐えられる治療を提案することが大切かもしれません。